さて、以前にも書いたようにK75Sは、Yオクで売られて、新しいオーナーのもとに嫁ぐことになった。
ところが新オーナーは、なんと沖縄の人なのであった。それで、双方で手配をととのえて、私は、大阪南港までK75Sに乘っていって、海運会社に渡し、新オーナーは那覇港で受け取るという段取りとなった。

 それで、最後の航走の前日は、付属品をパックして、バッテリーはフル充電した。カーナビの地図設定もして。付属品は相当あるので、かなりの積載量である。経路は、第二阪奈→阪神高速→南港琉球海運埠頭である。ナンバーは、既に沖縄ナンバーになっている。

 思えば、このバイクは、2008年11月に入手だから、10年10ヶ月の所有であった。いろいろ壊れたのであるが、メカニックとしてのスキルもこのバイクのおかげで上がったような。なんでも、新オーナーはカフェレーサー風にするとか言ってたけど。K75Sみたいに重いバイクでカフェレーサーってのもどうかと思うし、旧オーナーとしてはオリジナルのままで乘ってもらいたいが、あれこれ言える立場ではない。普通、これだけ古いとスクラップや解体されるケースが多いので、乘ってくれるだけでも、ありがたいとせねばならないだろう。。。

 さて、当日は、まぁまぁの天気だった。K75Sは、荷物が多いので高めのタイヤ空気圧の設定で、高速から急減速するとアフターファイアが出る以外は、スムーズで売るのがもったいないくらいの走りだ。これがCBR750だと、なんだか肩に力が入ると言うか戦闘モードになるというか、心が平穏ではない。

 あっという間の一時間弱の走行で、南港の琉球海運について、手続きをして預り証をもらい、車両を置いて帰ってきたのであった。本当は、K75Sの乗る貨物船も見たかったのだが、船が来るのは、3時半ごろだ、というので、そんなに待ってるわけにもいかないので、退散した。

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結局、私は、オドメーターを62422まで進めて、乗り手交替となった。オドメーター不動、不良の時もあったので、実際の走行は、64000は行っていると思われるが。オドメーターギアは、5つを交換しているので、もう不動はない筈だ。

バイクでも、なにかしら別れはせつない。