最近、CBR750で、あれっと思うことが何度かあった。だいたい起きるのは、始動直後の走行だが、回転のあがりが鈍い。だが、いつも起きるわけでもない。
本来なら、スロットル回してギュイイーンと回転がストレスなく上がるものなんだが、シリンダ1け問題あるみたいで、ズロロローンという感じで残りのシリンダだけで、なんとか回転上げようとしているような感じ。だが、エンジンが温まってくるとそういう問題は消える。

 それで、これは、キャブレターかインシュレーターの問題だろうと、ヤマカンで判定してみてみることにした。ちなみに、CBR750は、キャブレターやエアクリーナーボックスまわりはきちきちで、キャブレターやインシュレーターを外すのは、簡単ではない。キーポイントは、エアクリーナーボックスは、キャブレターを外さないと外れないし、キャブレターをはずすには、エアクリーナーボックスは外す必要はない。

 それで、苦労してキャブレターを外して、インシュレーターを見たのだが、裂けなどは触診ではなかったので、外さなかった。下手すると外すときに裂けができかねないので。ちなみに、CBR750のインシュレーターは廃番なので、問題ある場合は、ゴムのりなどで補修するか、ワンオフするしかないだろう。インシュレーターの形状はストレートなものなので、口径のあう耐熱ゴムのストレート直管をもとに、ワンオフはできそうである。で、結局、インシュレーターに関しては、チェックだけで何もしなかった。

それで、キャブレター。このキャブレターは、2013年に、高松でキャブ清掃済という車両を買ったのだが、実際には清掃されてなくて、地元のモトパワーで分解清掃したもの。それから、10年近くなにもいじっていない。

 一応、上と下の蓋をあけて、そこから見えてるジェットとバキュームピストンはチェックした。ジェットにはつまりはなかった。フロートチャンバーの底には、若干錆粉があった。フロートバルブの動作、バキュームピストン、バキュームピストンダイアフラムに問題はなかった。なぜだか、フロートの変色具合は、1番、2番は薄くて、3番、4番は濃いが理由は不明。フロートバルブの確認は、スムーズ性の確認だけで、油面調整等なし。

 バキュームピストンは、用心をとって、壁面にシリコングリスをスプレーした。

 プラグは、標準指定の NGK DPR8EA-9だが、1、4は黒いというかすすけている。3は程度はましだが、すすけてないわけではない。2は、まぁぎりぎり合格というところか。だから、燃調は全体的には、濃い、ということが推定される。
 気になるのは、このバイクは、私が入手した時は、プラグは、DPR5EA-9 という5番のプラグがついてたことだ。で、購入後チェックで、問答無用で標準に戻してるんだが、ひょっとして、前オーナーが、スロージェット、メインジェットなどのセッティングを標準から変更している可能性はある。疑い出すときりがないのだが。。。。。5番のプラグであうようにセッティングしてあるものに、8番のプラグだと、黒くなるのは当然ということになる。ただし、問題をかんじるようになったのは、この4ヶ月ほどのことで、10年近くはなにも問題は感じなかったのであるが。今は、真夏なので、プラグの色は黒くなる方向だが。

ともあれ、組み上げて、標準の8番で症状に改善がみられなければ、6番あたりのプラグを試してみる価値はありそうな。

エアフィルターは、一度、交換した記憶がある。で、いま、ついているのは、MM5とあるので、SC21用純正フィルターだろう。パーツリストみても、もちろん、めづまり気味のフィルターだと燃調は濃い方向に振れるのではあるが。エアフィルターは、純正も社外も結構なお値段のものばかりだし、今回は、掃除だけとする。

 ともあれ、高齢のキャブレター車は、調子を維持するのは面倒だと思う。うちは、キャブレターの2輪は2台だが、やはり寒暖の影響は受けやすいという印象がある。FIのFuturaは、暑かろうが寒かろうが、調子の波はほとんどない。

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