Taking Lives(USA/2004)

監督:D.J.カルーソー

出演:アンジェリーナ・ジョリー、イーサン・ホーク、チェッキー・ケイリョ、キーファー・サザーランド

公式サイト:http://takinglives.warnerbros.com/

評点(5点満点):

3half_star



ストーリー

19年前のカナダのどこかで、ある若者が、同じ年頃の若者を、事故に見せかけて殺し、なり変わった。次に舞台は、19年後の現在のモントリオールに移る。モントリオールの建設現場で、白骨化した死体がみつかる。捜査の難航が予想されたのでモントリオール市警のルクレク(チェッキー・ケイリョ)は、かつて捜査をいっしょに行った事のある、プロファイリング専門家のFBI捜査官イリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)に助力を求める。イリアナは、ホテル住まいをしながら、不慣れな街で捜査を始めるが、その最中に第2の殺人が起きる。この殺人事件には、目撃者ジェームズ・コスタ(イーサン・ホーク)がいた。さらに、19年前に死んだ筈の息子を目撃したと主張するアッシャー夫人がみつかり、19年前の殺人とモントリオールでの殺人がつながる。そして、イリアナたちは、容疑者(キーファー・サザーランド)を特定することに成功する。犯人は、マーティン・アッシャーといい、次々に、殺人をかさねて、殺した相手のアイデンティをのっとっていたのだった。しかし、イリアナたちは、犯人にはめられて、アッシャー夫人を殺されたばかりか、真犯人はモントリオールから逃走してしまう。FBIは、このモントリオールの捜査についてレビューを行い、イリアナの行為にFBI捜査官として不適切なものがあったとし、彼女を解雇した。モントリオールの1件から、7ヶ月後、失意のイリアナは、ペンシルバニアの田舎の郷里に帰って、出産の日を待つ日々であった。。。。。

コメント

プロットは、ひねりが効いてあっていいと思う。颯爽と登場したイリアナが、捜査をリードするが、事態は、予想外の展開になり、モントリオールでの殺人捜査は、結局、大失敗に終わって、犯人をとり逃してしまう。そして、最後の舞台は、ペンシルバニアに移るのだが、最後まで、ハラハラさせるという、サスペンスに不可欠なポイントは押さえてある。ただ、問題あるとすれば、途中のベッドシーンは、もっと、カットが短くてもよかったのではないか、と思う。アンジェリーナ・ジョリーが出ているからとか、レーティングRしかとれないからサービス精神でつけたのか、サスペンスには、少し長いと思うが。さらに、容疑者を取り違えるというところの論理的な線も弱い。キーファー・サザーランドの容疑者については、ほとんど裏をとらずに飛びついてしまうところや、アッシャー夫人の隠し部屋で、出てきた男の話もつながらないと思う。RottenTomatoesは、23%と相変わらず塩辛いスコアがついているが、私は、アンジェリーナ・ジョリーの力演、破綻の少ない脚本・演出、秀逸な音楽に免じて、もっと良い点をつけます。

結論

インソムニアには負けるが、サスペンス物が好きな人。アンジェリーナ・ジョリーファンの方は、是非どうぞ。ケベックなので、フランス語もあります。

 

 

 

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