Amazonマーケットプレースで古本を売る
Amazonでは、Amazonマーケットプレースで、一般の人が本、物などを売ることができる。他に、一般の人が物を売る場所としては、Yahooオークションがあるが、こと、本を売ることに関しては、Yahooオークションは、売りづらい。というのも、Amazonマーケットプレースには、すでに、書籍にかんしての膨大なデータベースがあるので、売る側としては、古本の状態と値段をつければ、良いだけであるし、買い手にとっても、サーチしやすいので、買いたいものを見つけやすい。
だから、私も、古本の処分をかねて、Amazonマーケットプレースで、古本を売りに出している。
このAmazonマーケットプレースだが、8月31日づけをもって、手数料が変更になった。
| 8/31まで | 9/1以降 |
基本手数料 | 100円 | 100円 |
本の場合の手数料 | 80円 | 60円 |
本の手数料(価格比例) | 15% | 15% |
規程国内配送料金 | 340円 | 250円 |
このうち、規程国内配送料金は、実際の配送コストの多少にかかわらず、Amazonが実際に払ってくれるお金である。手数料は、売り手が、Amazonに払わないといけない費用。
この変更は、日本中の古本屋さんに打撃を与えているんじゃないかと思う。
というのは、1円で、本を売ったとすると
変更前
1(価格) + 340(規程配送コスト) – 100(基本手数料) – 80(本の手数料) – 80(クロネコメール便)
= 81(もうけ)
変更後
1(価格) + 250(規程配送コスト) – 100(基本手数料) – 60(本の手数料) – 80(クロネコメール便)
= 11(もうけ)
と、70円も、儲けが減ってしまった。クロネコメール便の80円というのは、厚さ1センチ以下が条件なので、1センチ超の本だと、160円かかるので、1円で1センチ超の本を売ると、69円の赤字になる。というのも、Amazonの規程国内配送料金は、実際の配送にいくらかかろうが、250円なので。160円配送コストの1センチ超本の場合は、最低でも、83円の値付けでないと赤字になる。
クロネコメール便だと、厚さ2センチまでしか、受けてくれないので、それ以上だと、定形外郵便になるが、こちらは、重さで、値段が上がっていく。だいたい、2センチ以上の厚さの本は、重いので、重さ500g以下の390円とかになることが、多い。もちろん、1円で値付けすれば、大赤字だ。
1円本の謎
ところが、Amazonには、1円本は、溢れまくっている。1円本は、薄い本だけではなくて、厚い本でもいくらでもある。先にも述べたように、実際の配送コストがいくらかかろうと、Amazonが払ってくれるのは、250円なので、1cm超の本では、赤字必至なのだ。これに対しての、唯一可能な説明は、プロの出品アカウントにすると、固定の100円のコストが免除になるということだ。しかし、プロアカウントは、1月4900円かかる。だから、50冊以上、月販出来ないと割が合わない。
プロアカウントの人の1円販売の計算式
(基本手数料100円が免除になる)
1(販売価格) + 250(規程配送コスト) – 60 (本の手数料) – 80(クロネコメール便) = 111(もうけ)
ということで、プロの人は、49冊確実に売れるなら、1円でもやってけるわけであるが、それは、損が出ないというだけの話で、実際に食ってくには、大量に販売しないとまともな利益は出せない。
ところが、1円本というのは、値段がつかないから、そういう値段になっているのであって、需要と供給の関係から言って、1円本の大量販売は、至難の技だ。だって、需要が低いんだから。
私も、古本を売っているが、1円では、売っていない。1円の値付けに対抗するには1円にするしかないけど、1円でしか売れそうもない不要本は捨てている。実際に、販売出来ているのは、もっと、良い値段をつけれる本が売れている。いい値段がつく本とは、絶版で、Amazonマーケットプレースに少ししかならんでないような本。そういった本には、定価の数倍の値段がついていることがある。そういう類の本は、古い小説とかが多いように思う。
まとめ
置き場の問題とかで、本を処分したいときには、Amazonマーケットプレースは、良い場所である。しかし、1円でしか値段がつかない本も多数ある。新しい本は、値下がり率が激しいので、いらないと決まれば、さっさと売るのが上策。本を捨てる前に、Amazonで売るというのは、売り手になるということで、サイバートレーダーの第1歩としては、比較的少ない投資とリスクで始めれるので、いい経験になるのではないかと思う。