The Good Shepherd(USA/2006)

監督: ロバート・デニーロ

主演:マット・ディモン、ウィリアム・ハート、アレック・ボールドウィン、アンジェリーナ・ジョリー、ロバート・デニーロ
 
評点(5点満点)

2star

オフィシャルサイト:
http://www.thegoodshepherdmovie.com/

 

 

ストーリー

主人公は、実在のCIAのスパイキャッチャーとしてならした、ジェームズ・アングルトンをベースにしたエドワード・ウィルソン(マット・ディモン)。映画は、ピッグス湾侵攻事件の起きた60年代初頭と、ウィルソンの大学卒業の30年代後半から彼の半生をたどる、2つの時間軸を交互に織り交ぜながら進んでいく。ピッグス湾侵攻事件は、JFKの承認のもとにCIAが進めた大失敗のカストロ政権転覆計画だが、実は、この計画の失敗の原因には、情報リークがあった。事件後、JFKによって、CIAの徹底的な調査が命じられて、その捜査の対象には、ウィルソンもふくまれていた。そんなある日、ウィルソンのオフィスに、1枚の写真と録音テープが届く。それは、リークの存在を示す物だった。

ここで、舞台は、1930年代にもどって、ウィルソンは、イェール大学を卒業し、秘密サークルのなかのつてもあって、OSSCIAの前身の対外諜報機関)に入り、UKに赴任する。また、彼は、卒業の前後に、ラッセル上院議員の娘のクローバー(アンジェリーナ・ジョリー)と結婚する。戦争がおわって、ウィルソンは、USに帰国してくるのだが、妻とは、深い溝が出来てしまっていた。ウィルソンは、帰国してから、あらたに創設されたCIAにはいり、防諜部門の仕事を始める。ウィルソンの仕事第一の生活は、夫婦生活を破綻させ、妻は、母の実家のあるアリゾナへ去ってしまう。彼の息子のエドワードジュニアは、成人すると、CIAに志願するのだった。妻(エドワードジュニアの母)は、それを止めてくれというが、ウィルソンは出来ないという。

一方、ピッグス湾事件のあとに配られてきた録音テープと写真は、解析が進んで、どうやら、それは、コンゴのレオポルドビルで採られたらしいことがわかる。そして、レオポルドビルで、ウィルソンは、思いもかけない人物に出会ったのであった。。。。

 

コメント

この映画は、167分と大変長い。話の展開上、短くするのが難しかったのかもしれないが、167分は長すぎる。また、ギャラが高そうなスター(アンジェリーナ・ジョリー、マット・ディモン、アレック・ボールドウィン、ウィリアム・ハート、ロバート・デニーロ)が沢山出ていて、制作費はかかっていると思うが、一般受けしない映画だと思う。確かに、東部エスタブリッシュメントの雰囲気とかは、あんなものなのかもしれないし、冷戦時の諜報の世界は、あんなものかもしれないけれど。人は、映画に、感動を求めて見にくるのだと思うが、そういう要素は、私は感じなかった。

 

結論

CIA,公安、内閣調査室、外交官などを志望する人は、見て為になるかもしれない。

 

関連サイト: https://www.cia.gov/library/center-for-the-study-of-intelligence/csi-publications/csi-studies/studies/vol51no1/the-good-shepherd.html

 

 

実際に、機密解除されたマックスウェル・テイラー将軍の調査報告書には、計画の日時がソビエト側に漏れていた、という記述があるらしい。

CIAによる映画と事実の対応表