WHOの事務総長は、言った。


test, test and test.
ところが、日本では、政府があんまりテストしない。当初は、PCR検査のキャパシティが不足していたので出来なかった。PCR検査は、他のウィルス検出にも使うし。しかし、やがて少しは整備されて、厚生労働省が認める範囲での検査能力は、なんとか7000件/dayレベルまできた。
 しかし、実際に、テストを行うケースは、非常に少ない。以下のpdfが厚生労働省集計のPCR検査実施の日次推移だが、1500前後で推移していて、1900行った日はないが、3桁の日も時々ある。(3月20日は、2000行ったようであるが、まだ、全国集計には出ていない。)

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000610654.pdf

 これらをみると、1.2億人の国としては、本当に低すぎる値だ。本当は、陽性率の表示もあわせてもらいたいが、国の統計はそういった表示はない。

 東京都の統計では、3/28現在、累計2269人テストして、陽性362人で、陽性率は実に15.9%で高すぎる。つまり、テスト不足で、相当の感染者が網をくぐり抜けていると思われる。

このウィルスは、感染後、5日程度は無症状で、その後発症。日本では、検査を受ける条件がきつくて、結果判明にも時間がかかるから、その後5日ほどは、結果がでるまで不明。しかも、陽性とわからないかぎり、行動自粛の要請だけで強制力はない。

 潜水艦対策を考えてみよう。
 潜水艦は、見えない。その居所がわからなければ、攻撃のしようもない。だから、潜水艦対策の始めは、潜水艦の検出で、ソナーが使われる。
 居所がわかっても、攻撃できなければ始末できないのだが、今では、対潜魚雷が主に使われる。

 日本の言っていることは、対潜魚雷の在庫が限られているので、潜水艦を積極的に見つけることはしない、というのに近い。潜水艦の場合なら、それも、ある程度の理はあるかもしれないが、ウィルス感染は、潜水艦と違って、不顕性感染によりどしどし増殖するのだから、ほっておけば、感染者が増えすぎて手がつけれなくなる。

 それを防ぐためには、感染者が少数のうちに隔離して、感染の広がりを抑えるしかないが、日本政府は、日本の対応はWHOからお褒めを貰っているとかいって、極端にテスト件数を抑える方針を続けている。

 ということで、私は、日本政府のCovid-19対策は、間違っていると思う。NY州知事は、今、NYでおきていることは、時間を経て、シカゴでもカリフォルニアでも、USのどこでも起きる、と警告していたが、人口密度では、NYCより遥かに高い東京で、感染者160人とかいうのは、あり得ないとおもう。

 USも日本もそうだが、幾ら大型の経済救済パッケージを打っても、肝心のSARS-CoV-2感染がピークを打って収束方向に向かわなければ、その効果は打ち消されてしまう。その辺の読みが、投資家も間違えているんじゃないか、と思う。

 USは、感染者数では、世界一(Johns Hopkins Univ調べ)になってしまったが、必死で対策を打っているのに比べて、日本は悠長なものだが、はたしてその時間の猶予を、人工呼吸器、防護服の蓄積、感染者病棟の整備に、有効に利用できているのか、というと、こころもとないと思う。

Bill Gates も言っている。テストは死活的に重要だ。


おまけ