さて、うちに来てから2回目の車検だ。
で、一番問題となったのは、触媒コンバータについている排気温センサー。これが、今回は、ぐらぐらになっている。というのも、マウンター中央のネジ部がなくなっているから。センサーのマウンターを含む排気温センサーは、廃番になっていて、もう部品は出てこない。

 で、よく調べると、V型では、そもそも、排気温度センサーと警告灯は廃止されたらしい。更にしらべると、欧米からの要請をうけて、法律が改正されて、排気温センサーと警告灯は、ポイントレスのディストリビューターやダイレクトイグニションのクルマでは、不要ということになった。SW20 III型NAは、セミトランジスタのディストリビューター。

 この場合、まっとうな方法から順番に、

 排気温センサーを流用して加工してつける。            →流用、加工が禁じられている
 いまの排気温センサーを溶接する                  →同上
 排気温センサーを撤去して、V型触媒のメクラ蓋をつける       →流用が禁止
 排気温センサーを撤去して、メクラ蓋をつける            →加工が禁止

 くらいだ。ところが、ディーラーは、流用・加工はやらないことになっているので、全部、てづまりなのだ。唯一やれる方法は、中古で、排気温度センサーつきの純正触媒を調達して組み替えることだ。
 だがディーラーは、そういう物件をみつけてこれなかったので、詰んでしまった。(Yオクには物件はあるが)

 だから、今回は、違うところに車検整備に出すことにした。町の修理工場だが、話をしてるかぎりでは、知識はあるし、よさげである。
 アメリカの歯医者は、分業制で、一般歯科(General Dentist)と専門歯科(歯周病、口腔外科など)に別れていて、一般歯科で問題発見して、特殊領域は専門歯科へリレーするのだが。古いクルマの整備は、ディーラーは、とにかく応用が効かないので向いてないと思う。トヨタから部品が出なくなれば、流用、加工は避けて通れない話だし、古いクルマの整備には、特殊なノウハウはいるわけだし。
 だから、応用の効かないディーラー整備だけではなくて、近畿に4箇所か2箇所でいいから、20年以上のトヨタ車の整備を受けるリペアショップというのを設けて、ディーラーとリペアショップの分業制にしたほうが、いいと思う。いまの時代、年寄りは増えて、年寄りのクルマも増えているんだから。

PS
結局、車検は、ディーラーには出さず、街のクルマ修理屋さんを探して、そこで通した。ディーラーで問題となった触媒の排気温度センサーは、撤去でメクラ蓋を溶接して終わり。しかも、そこは、費用が遥かに安い。ディーラーの丼勘定見積もりでは、40万円以上してたのが、3分の1以下で済んだのだから。ということで、なんだか、もうディーラーへは行くことがなさそうな感じ。