シャープ(ホンハイ)が、東芝のPC事業を買うそうである。なんと、その値段は、たったの40億円というのだから、東芝にとっては、本当に情けない話だ。

シャープのPC事業は、大昔のMZのころを除けば、一部のスリムノートでめぼしいものがあった(FedEXのCMに顔を覗かしていたことがある)くらいで、全体的には、世界の誰もが必要としない事業だった。だって、製品がたいしたことないんだから。末期は、シャープの社内調達もDellが標準という状況で、社内でも使われないノートPC造っている状況だった。それで、最後に残ったMebiusをたたんだのは、2006年くらいか。確か、大日本帝国陸軍からの伝統に倣って、ガダルカナル島より転進せり的な発表をしていたような。

 一方、東芝といえば、PCインダストリーの標準化などでもいろいろ貢献あるし、ラップトップPCにはみるべき製品は多かった。だから、一時は世界シェアもそれなりにあったことはあるのだが。

 個人的には、デスクトップはホワイトボックス派だし、ラップトップはポインティングデバイスでスティックポイント派なので、パッド・オンリーのシャープははじめから候補になったこともないし、もちろん買ったことは一度もない。
 東芝は、2003年ころまでは、アキュポイントというポイントスティック派だったので、J3100 SS01, Portege 7220CTe,Portege 7200CTe, Satellite M20, Portege 4010, Poertege 100CT、Libretto 20と過去に、多数保有経験あるが、いずれも良い製品だったと思う。IBMに負けていたのは、サービスマニュアルのダウンロードが出来ないことであったが。
 東芝はどういうわけだか、Pentium Mの時代あたりを最後に、ポイントスティック機は全廃になってしまい、Core2 Duo,Core iの時代になってからは、東芝機を使うことはなくなってしまったのだが。同時に、以降はあまりにもモデルの種類が多くなりすぎたと思う。モデルの数が多すぎるというのは、いいことばかりではないと思うのだが。

 まぁ、腐ったとはいえ、たしかに、東芝はシャープよりPC事業では、はるかに上のクラスの会社で、とても郡山の田舎ビジネスと比較するべくもなかったのは確かである。それが、全世界のアセット込で40億円でシャープに売却とは!!

 PC消費者としては、いまのところ、この両社共、ポイントスティックではないのでレーダー圏内ではないし、投資家としても、両方共いかにも将来性がない事業構成なので、こちらもリサーチ対象ではない。
 ちなみに、うちの現役ラップトップは、LenovoのThinkpad T520で、私は、大変満足している。唯一、懸念があるのは、US連邦政府が、backdoorの懸念からLenovoも、政府調達から除外対象にしていることだが。。。