以前の記事で、ベルト鳴き(オルタネータ)が出て、張り調整でなおったことを書いた。
しかし、その後も、鳴きは、完全になくなったわけではなく、やはりコールドスタート時に、鳴くことがあった。
 そこで、3月の中旬に、さらに、例のアジャスター・ボルトを締める方向(ベルト張りがきつくなる)へ、回したのだが、回しすぎて、アジャスター・ボルトを折ってしまった。
 幸い、ボルト舐めとはちがって、アジャスター・ボルトも、アジャスター・ボルト・ホールダーも、抜けたのではあるが。
 つまり、オルタネーターのローワー・マウンティング・ボルトは、きつく締まりすぎていて、オルターネーターは、ほとんど、微動もしていなかった事が判明。

 そこで、まず、アジャスター・ボルトを入手しないと話がはじまらないのだが、M8のfine、全長140mm、全ねじ、頭が、12mm6角、というのはなかなかない。Toyotaのパーツナンバーもわからない。そこで、UKから、MR2の中古パーツで買った。

 その部品が到着して、春の絶好のお出かけ日和に、修復工事をおこなった。
 自宅の車庫は、珊瑚海海戦の第一次攻撃隊が帰投してきた時の瑞鶴の飛行甲板のような状態で、SW20の置き位置は、平坦ではない。わずかに、尻の部分がスロープになっている。
 もちろん、バイクなどをかたづければ、SW20を平坦に置くことも可能なのだが、そんな飛行甲板の大掃除みたいなことは、やりたくない。
 それで、完全平坦ちでない現状で、ジャッキアップできるか、トライしてみたが、やはり前輪が浮くようで、駄目と判断した。

 その翌日、100円/30分の時間貸し駐車場へ、SW20にガレージ・ジャッキや工具などを満載して修復工事をしに行ったのだった。
 ジャッキアップは。ほとんど問題なし。
 オルターネータのローワー・ボルトは、これの為に買った新登場の超ロングストレートメガネレンチでは回らず。CRC556を吹いて、3/8”差し込み角のトルクレンチで、やっと回った。トルクレンチをつかったのは、それだけ長いバーのラチェットハンドルやスピナーハンドルは持ってないから。
 緩める方向でトルクレンチをつかうのは、初めてだと思うが、プリセット値を最強のところにするまで、トルクレンチは、パッコン、パッコン言っていたのだった。
 それで、緩めると、上側の調整は、スムーズにいって、ベルトは完全に鳴かなくなった。
 ベルトのリブ面も綺麗で問題なしだったので、今回は、動いているものはできるだけいじらないの原則で、ベルト交換はしなかった。駐車料金は、300円だった。

 ということで、やはり、下側のマウンティング・ボルトを緩めた記憶がないなら、上側だけで、調整するのは危険。
 アジャスターボルトは、2回転もさせれば、ピッチ1mmのボルトなので、アジャスターは2mm移動して、ベルトは4mmきつく張ることになるので、それで、鳴きに変化がないとかいうなら、下のボルトが締まり過ぎで、オルタネータは微動もしていない可能性が高い。



PS
 なお、1/2"差込角のトルクレンチは、大きすぎるので、SW20のオルターネータ、ローワー・マウンティング・ボルトを緩めるには、不適だろう。