邦題:女神の見えざる手
監督:
脚本:
評点:4half_star

キャスト
ジェシカ・チャスティン
マーク・ストロング
miss_sloane
ストーリー
 エリザベス・スローンは、DCのロビイスト会社コール・クラビッツ&ウォーターマンの敏腕ロビイスト。だが、勝利の為には手段を選ばぬ彼女のやり方は、周囲の悪評もさくさくだった。ある日、ボスに呼ばれてガン・コントロールに強固に反対する団体のトップとミーティングし、現在、上院で審議されているガン・コントロールの法案を葬るために、女性票をガン・コントロールに反対の方へ振るよう働いてくれないか、と打診されるが断ってしまう。
 すると、今度は、その法案の推進側のロビイスト会社ピーターソン・ワイアットのCEO(マーク・ストロング)が、接触してきて、この法案の為に働いてくれないか、と誘ったのだが。
 結局、エリザベスは、コール・クラビッツ&ウォーターマンをやめ、ピーターソン・ワイアットへ移って、ガン・コントロール推進法案を上院で通すための活動を始めたのだが、上院をパスするには、60票が必要だったが、まだ、37票しか賛成を見込めない状況だった。反対派は、すでに、32票確保できていたので、あと9票上乗せして、41票集めれば、現状維持できるのだった。そして、エリザベストとガン・コントロール反対に回ったコール・クラビッツ&ウォーターマンのすさまじい戦いが始まった。。。。。

コメント
 よく出来ていると思う。USでは、党議拘束は、ほとんど出来ないから、それぞれの議員の動向が重要で、ロビイストや各種圧力団体の力は、大きい。日本では、党議拘束があるので、この映画のような構造にはなりにくい。もちろん、各政党は、各種団体から政治献金を受けているわけだが。
なお、ブラディ・キャンペーンは、実在するガン・コントロール推進のNPO。2010年以降も、銃の乱射事件は何度も起きているが、いまだ、包括的なbackground checkの法案は、議会を通っていない。というのも、NRAの力が強くて、共和党の上院議員から賛成を取れる可能性が低いためだ。世論調査では、圧倒的、US有権者は、包括的バックグラウンドチェックに賛成なわけだが。。。


結論
 やはり、この映画の主演は、サンドラ・ブロックや、エミリー・ブラント、ヘレン・ミレンではいけない。ジェシカ・チャスティンだからの映画だ。ということで、おすすめの一本。だが、この邦画の選択は、なんなのよ。映画館でチケットを買う時に、小恥ずかしい思いがちょっぴり、するじゃないか。

#2018年劇場視聴#1@橿原