X-One2を約1ヶ月使ってみてのインプレッション。

値段なりだが、堅牢な作りで悪くない。
X-Oneより、ソフトウェアが進化していて、メニュー項目が増えている。X-Oneではなかった、アクリルパネルが側面、前面についている。など、改良されている。

 X-One2を、これから買うか、検討する人は、以下の点だけは、承知していた方が良い。

1 プリントベッドは、150x150で、造形可能な大きさは、150x150x150だが、これは、brimもraftも含めての話。スペックでは、140x140x140となっている。だが、もっと、安い機械でも、もっとおおきな造形サイズのものはある。

2 マニュアルやウェブサイトなどは、ほとんどない。だから、全くの初心者や、機械の操作になれていない人は、とまどうことがあるだろう。たとえば、フィラメントの設定は、停止ボタンを押さないと、そのまま、フィードしっぱなしだ。

3 Simplify 3D(有料)を除いて、QIDI Tech X-One2用のパラメータが準備されている、スライサーはないので、自分で情報収集して、Custom FDM printerの設定をつくるしかない。

4 立派な背面につけるスプールホルダーがついてくるが、これは、口径50mmなので、31mmなどのスプールのフィラメントは、そのままでは使えない。

5 QIDI techのオリジナルのプリントベッドシートより、3Mのシートの方が、吸着性の点で良い。また、3Mのシートだと、うまくやれば、底面が、鏡面になる。オリジナルのシートを剥がすときは、QIDIのビデオのような簡単な作業にはならず、接着材のカスは、プリントベッド側に大量に残る。だから、これのクリアには、半日がかりの作業になる。補修用として、QIDIがebayで売っているシートは、黒色で、3M製である。が、表面は、オリジナルと同じようで、ザラザラしている。プリントベッドは、アルミ製だと思う。

6 X-One2には、プリントベッド吸着対策として、黄色ののりがついてくるが、これは、それなりの効果があるが、日本で入手するのは、困難みたい。また、そもそも、量がないので、すぐつかいきってしまうだろう。もちろん、残りカスは、ベッドに残るので、クリアしないといけないんだが。。。

7 ついてくるフィラメントホースホルダーは、欠陥品で、フィラメントを筐体背面近くでもちすぎるので、フィラメントが、スプールと筐体の間に、はさまってからまってしまうことが、ある。

8 ABSをプリントする場合は、梱包箱を利用して、全体を囲んでしまうことが、望ましい。その場合、スプールホルダーは、独立式のものを、使うことになる。背面にスプールホルダーつけていては、梱包箱に、収まりきらないので。

9 ノズルでの詰まりは、今のFDM方式の3Dプリンターでは避けられないが、X-One2のノズルの分解は、比較的簡単だ。9mmのスパナで、ノズルとノズルホースが、抜ける。また、ノズルとノズルホースは、汎用品が利用可能だ。

10 付属のヘラとSDカードリーダーは、かなり立派なものがついている。SDカードも、SanDiskの8GBだ。

 ということ、くらいだろうか。
 ABSの場合、プリンタ動作環境の温度維持の為に、箱でくるんでしまうことが望ましいので、筐体がでかいX-One2は、箱もでかくなって、設置場所は選ぶ。キット物に多いオープンボディのものでも、箱で包めば、温度維持はできるから、箱を前提とするなら、X-One2のメリットは、減殺されてしまう。操作パネルが見やすいのは、利点であるけれど。

 だから、結論としては、150x150x150よりでかい造形物を作りたいひとは、X-One2はよくない。その大きさで満足できて、slicerのパラメータをあれこれ、試行錯誤できる人なら、X-One2は、悪くない選択だと思う。

PS
この1ヶ月半で、2回壊れた。一つは、extruderのつまりで、つぎは、X-axis switch sensor cableの断線。幸い、X-One2のキットには、ノズルとフィーダーホースは、2セット予備がある。また、X-axis switch sensor cableは、予備が一つついている。いずれの場合もサポートに英語でメールコンタクトしたが、レスポンスは、凄く速い。メンテ用のツールも最低限度のものはあるが、ケーブルクランプをボディに停めるためのナットドライバー5.5mmは、付属しないので、別途、自前調達しておいたほうがいいだろう。

PS2
Prusa i3または、そのクローンのプリンターは、210x200x210ほどの造形サイズのものが多い。もちろん、安価に売られているのはキット品で、組み立てには、相当の時間が必要で、ある程度のスキルも必要。Prusaの設計は、ガントリーは動かずに、ベッドがY軸方向に動くものだが、長期に渡って精度を維持しやすいのは、QIDIやMakerbotのようなスタイルの方じゃないかと思う。