評点:4half_star

George RR Martinによる三国志と指輪物語を足して割ったようなストーリー。HBOのTV映画Game of Thrones(以下、GoTと略)の原作。なお、以下の記述は、すべて英語版についてである。

GoTは、2017年の今年で、シーズン7が終わり、来年のシーズン8で完結とされている。ただし、シーズン8が、本当に来年放映されるかは、まだ、わかってない。というのも、放映日がアナウンスされていないので。2019年の放映になるのではないか、という説もある。
 本(以下、SIFと略)の方は、全部で、7作になるらしいが、5巻までは、すでに出版されているが、6巻の出版予定日は、まだ、未定だ。というのも、まだ、作者が、いろいろ手をいれているらしいので。
 SIFの5巻終了で、GoTのシーズン6終了くらいだ。したがって、シーズン7の終了まで行っているGoTの方が、ストーリーは先に進んでいる。
 ただし、枝葉の部分では、SIFとGoTで違う部分がいろいろある。

SIFとGoTの違い

・GoTでは、DaenarysのSlaver's Bayの征服後の苦闘はかなり省略されて、Westerosに、侵攻するくだりになるが、SIFでは、第5巻終了時でも、まだ、Slaver's Bayで、苦闘が続く。
・同じく、TyrionやJorah Mormontのあつかいもいろいろ違う。
・GoTでは、Greggor Claganeは、Cerseiのガードとして生きているが、SIFでは、Prince Oberynとの決闘で受けた毒がもとで、死んだことになっている。
・GoTでは、Beric Dondalion,Sandor Claganeは、まだ生きているが、SIFでは、死んでいる。
・SIFでは、Catlyn Starkは、Thorの魔術で、生き返って、Lady Stoneheartとなるが、GoTでは、その話はない。
・GoTでは、Sansa Starkは、Ramsay Boltonと結婚することになるが、SIFでは、Arya StarkだとおもわれていたJeyne Pooleが、Ramsayと結婚することになる。
・GoTでは、Theon Greyjoyの姉は、YaraでTheonとともに、DaenerysのWesteros侵攻に助力することになるが。SIFでは、YaraはAshaで、Deepwood Motte でStannis Baratheonに敗れて捕虜となる。
・GoTでは、DorneのPrince Doranは、Ellariaに殺されてしまうが、SIFでは、そんなことはない。
・SIFでは、Brianneは、Sansa Starkを探す長い放浪の旅をすることになるが、GoTでは、ほとんど省略されている。
・GoTでは、Night Kingが最大の悪役として登場するが、SIFでは、Night Kingの描写は、5巻まででは、ほとんどない。
・GoTでは、Stannis Baratheonは、Winterfellの前で、Boltonと野戦対決して、敗死することになっているが、SIFでは、そこまで行っていない。
・GoTのJon Snowは、武勇にすぐれるが、智謀に優れるとはいえないが、SIFのJon Snowは、Stannisに、今後の取るべき戦略をしめしたり、BravosのIron Bankと取引をまとめるなど、18歳にしては大変な智謀の人でもある。
・GoTでは、Victarion Greyjoy, Aegon Targayen ,Quentyn Martelといった人は、すっぱり省略されている。
・GoTでは、Rikon Stark の取扱も大幅にさげられている

 ということで、GoTとSIFは、今の時点では、おなじ結末になるのかいな、という疑問もある。

 SIFは、章ごとに、主体になる人物が変わって、その観点で話が進んでいくのだが、超マルチスレッドで、こういう書き方の小説は、これまで読んだことはなかったが。。話は、かなり膨らみすぎで、発刊予定の6巻と7巻も、それぞれ1500ページクラスの大作ということであるが、この話の進行具合で、収束するのかいなとも思う。
だいたい、第5巻は、2011年に出版されているのだが、第6巻は、今年はでず、来年か、それよりあとになる可能性も、という話だ。2011年から、待たされている人たちは、かなりたまらない思いなんじゃなかろうか。
 GoT観てよかったという人は、是非、本も読んだほうがいいだろう。本には、GoTで省略された細かいディテールが、いっぱいあるから。日本語版も出ているので、英語だめな人は、日本語版。英語読める人は、もちろん原作がいい。

 ちなみに、HBOでは、GoTの視聴率が好調なので、スピンオフ物を作るそうであるが、詳細は何もアナウンスされていない。

この小説の最大の欠陥は、第6巻と第7巻の発刊がいつになるか、不明なことである。第5巻は,実に2011年に出されているのに、この状況だ。