デスクトップのキーボードは、長い間、IBM Model-Mのスペースセーバーを愛用してきたが、それも、いろいろ問題が出てきた。私の場合、常時、MacとLinuxが稼動しているが、できれば、ひとつのキーボードとひとつのマウスで、この両方をコントロールしたい。

IBM Model-M スペースセーバー

このキーボードはタイピングのタッチはダントツなんだが、それでも、問題はある。
すなわち、

  1. PS2という古いインタフェース
  2. デカイ
  3. ワイヤレスでない


だ。
PS2は、変換アダプタかませば、USBにできるので、なんとか、PS2のないMacでも使えるが、わずかに、ディレイがある。Apple Wireless Keyboard(Bluetooth)などと比べても、キー入力のダイレクト感は落ちる。というのも、これを使う場合は、PS/2->USB変換アダプタとUSBのKVMをかましているからだと思う。
 もっと、深刻なのは、ワイヤレスではない、ということだ。今時、キーボードは、使ってない時は、横に置いて、デスクの上は片付けたいが、このキーボードは、それが、億劫だ。PS2のカールコードもでかいし。


そういう問題もあって、コンパクトで、ワイヤレスなキーボードとして、このキーボードを入れた。キー配列は、Windows向きだ。このキーボードは、BTではないのがいいところだ。BTだとペアリングとその解除の話は、避けて通れないが、これは、専用プロトコルで、Wireless USBなのかどうだか知らないが、ケーブルのないUSB キーボードに見えるので、KVMに専用のワイヤレスドングルを繋いで、MacとLinuxで切り替え使用しても、全然、問題ない。
 ただし、このキーボードは、キー間のピッチがほとんどないので、タイピングには、よくない。Total WarやCiv5をやるのには、これでも問題ないが。プログラミングや文章作成は、ちょっと勘弁してもらいたい感じだ。



このキーボードも、少し前に、入手していたのだが、KVMと組み合わせられないので、使われずに棚にしまわれていた。だが、先日のAmazon Prime Dayで、ディスプレイを新規追加して、デュアルディスプレイ環境になったので、考えを変えることにした。というのも、Rapooで、まともに、タイピングするのは、しんどいし、Apple Wireless KeyboardとMac miniの組み合わせは、タイプフィールを除けば、かなりいいので。
 ただ、タイプフィールは、キーストロークが少ないので、やはりModel-Mには、負けるが。
 つまりKVMは、Wireless Mouseだけに適用して、Apple Wireless Keyboardは、Mac mini。Rapooは、Linuxに常時接続。これだと、ワイヤレスキーボードを2つ使用することになるが、それでも、IBM Model-Mスペースセーバーより片付けはしやすいし。
 それで、シリアスなタイピングが必要な時の為に、IBMは、机横の棚にスタンバイすることになった。
 しかし、この場合、避けがたく、誤爆の問題がある。Macにキー入力しているつもりで、Rapooを叩いていたり、Linuxに入力しているつもりで、Apple keyboardを叩いていたり。こういう誤爆は、キーボードひとつで、KVMできりかえやっていた時は、ほとんどなかった。というのも、KVMのLEDインジケータを確認するのが常だったから。

妄想
 本当は、Model-Mを、マルチデバイス対応するBTアダプタか、RapooのようなUSB Wireless的接続できるアダプタを、Unicompあたりが出すのがいいのだが、あの会社は、新規の開発はやらないみたいなので、期待できない。単純なBTアダプタはいくらかあるんだが、マルチデバイス対応のものはない。というのもマルチデバイスのものは、トランスミッターは、複数持つことで、ペアリングとその解消の話を逃げているので、高価になりがちだし、多くの人は、そこまでしてPS2キーボードを使いたいと思わないらしいから。
 だからベストな解決策は、Rapoo E9050をもう1個入手して、Model-Mを改造することであるが。そうすれば、カールコードも除去できるし、ペアリングの話もないし、Model-Mのでかい図体なら、多少のボードや電池を収納する空間はあるであろうし。。。。だが、これは、かなり時間がかかりそうなプロジェクトである。Rapooからの移植分は、電力はそんなにいらないだろうけど、80年代に設計されたModel-M本体はパワーハングリーだというので、単三電池2本で動くかは、怪しい。ということで、まだ、この路線には、踏み込むに至っていない。