CBR750は、日本で使うには、いいモーターサイクルだと思うが、もちろん、弱点もある。このサイトでは、"BMW K75Sの弱点"というページは、PVが多いので、それにあやかって、この記述を行うことにする。
1 メーター、タンク周りのカウルの構成
 CBR750は、なんといっても、カムギアトレーンのエンジンとそのスタイルが売りだ。だが、フルカバード・デザインの処女作のせいか、メーター、タンク周りのカウルの構成は、感心しない。
 これらは、脱着を繰り返すうちに、爪などを折ってしまうのが必至だ。
 いちばん、問題がおきやすいのは、アッパーインナーカウルというのもの。

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これは、上側は、スクリーンを保持しているインナーカウルと、ナットクリップと鍋頭のキャップボルトで結合している。だが、長期間くっついたままだと、このナットクリップとボルトが固着してしまう。で、無理に外そうとすると、カウルの爪が割れる。だから、外れないときは、CRC-556やラスペネなどを使うのがいいだろう。それでもはずれない場合は、無理にこのふたつを分離せずにくっついたまま、外すのがいいだろう。簡単ではないだろうが。

 スクリーンを保持するインナーカウルも、取り付けに、一体成型の爪があるのだが、これも折りやすい。写真2は、以前のオーナーかバイク屋さんが苦労して補修したものだが、私は、折ってしまったので、今度は、自分で補修しないといけない。
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 ともあれ、フルカバードボディは、CBR750の売りの一つで、そのカウルは、個体を維持するモチベーションになっていると思うが、破損した場合、同色のボディパーツを妥当な値段で見つけるのは至難の技なので、丁寧にあつかうしかない。樹脂部品は、経年変化により脆度が高くなっているので、ボルトなども、きつめの締め付けはよくないだろう。

2 燃料系
 CBR750で、トラブルが多いと思われるのは、燃料供給不全による、エンスト。
 これは、タンクの気密が高すぎて、タンク内に空気を吸い込めないと、弱真空状態になり、ガソリンがタンクから、落ちにくくなる。というのも、CBR750は、燃料ホースの取り回しが、窮屈で、なおかつタンクとキャブの高低差が、あまりない。さらに、その中間に安全装置のバキューム・タップがあるので、なおさらだ。
 同じような構成のCBR1000F(SC21)は、燃料ポンプの外付け搭載になっているので、こういう問題は、ないのだろうと思う。ただSC21もホースの取り回しは窮屈なはずだが、それでタンクの外に、ポンプをどうやって置いたのか、リターンホースが必要だがどうしたのか、と思うが。
 BMW クラシックKシリーズは、タンクの蓋に、通気口があいているくらいだ。

3 部品供給
 CBR750は、後継機のCBR750RRが試作だけで没になってしまったので、エンジンまわりを中心に共用できる部品が少なめだ。意外なことに、ホンダの直列4気筒750で水冷なのは、このモデルだけだ。あとは、すべて空冷だ。だから、どーしても、廃番の部品はある。消耗品のリア・スプロケットなども、今となっては少ない4穴式のもので、廃盤になってるし、社外品で設定のあるJTも国内での入手性は、よくない。RC27で、部品が廃番になっている場合(ホンダのパーツセンターのコンピュータで互換部品の設定がない)ときは、中古を探すか、CBR1000F,VFR750Fで、流用可能な部品を探すしかない。

4 小物の搭載スペース
 基本的に、そういうものは、ない。一応、法令的には、車検証は車載しなさい、ということになっているが、そういう場所もない。1987年当時の、日本のモーターサイクル設計では、そういう事は重視されていなかったので、RC27に限った話ではないが。

5 パニアケース
 は、ホンダではない。だから、SC21用のクラウザーとかHepco&Beckerなどになるが、これらも、年代的には、廃番になっている可能性があるし、見つかっても高価だろう。

6 リアブレーキのサービスは面倒(FJのみ)
 キャリパーのハンガーピン・カバーを外すには、ショック・ドライバーを使いたいところだが、あいにく、マフラーがじゃましているので、そのままでは、ショックドライバーを使いづらい。
 そうなると、もう、いきなり、リア車軸をはずして、という作業が必要になる。ということは、チェーンもスプロケットから外さざるをえないので、事後のチェーンの張り調整も必要だ。だから、リア・ブレーキのサービスは、液交換をノゾクと面倒だ。

7 ミラーによる後方視界がよくない
 RC27は、カウルマウントのミラーだが、全体的に位置が低く、支持棒も短い。だから純正のミラーでは、どーしてもライダーの腕がミラーにかなり映ってしまう。その為、後方視界はよくない。
 ミラーの取り付けピッチは、62mmだったと思うが、現在のトレンドは、もっと狭いものが主流で、そのままつく社外品は少い。GPz900のミラーがついて、こちらは、ミラーの位置が全体的に高いので、後方視界は良好だが、RC27のボディデザインとは、ミスマッチ感は相当ある。

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8 バッテリーの充電
 普通に使う分には、問題ないが、バッテリーチャージャーをつなぎっぱなしにしておくと、チャージャーが利口でない限り、バッテリの電解液を蒸発させてしまう。

9 レギュレータ・レクティファイア
 左リアサイドに新電元製のレギュレータ・レクティファイアがあるが、この当時の新電元製の冷却フィンのないものは、パンクしやすいという。CBR750の純正も、冷却フィンはない。また、設置場所も、冷却に良い、とは言えない位置だと思う。純正のレギュレータは、もう出ないはずで、姉妹車のSC21とも、コネクタは、違うので、ぽん漬けはできない。いずれにしても、置き換え修理の場合、コネクタの加工は必要だ。

10 衝突に対する配慮が少ない
 K75Sは、ハンドルバーまわりは、突起物は少ないし、顔面を打ちそうなところは、ウレタンのカバーがある。キーも折ってたためるくらいだ。だが、CBRにはそういう配慮はなくて、かなり凸凹している。

11 時計がない
 CBRでは、ブラックバード。VFRでは、RC36くらいから、時計はつくようになったが、RC27は時計無しだ。やはり、1時間をこえて連続運転するようなマシンでは、時計はあったほうがよい。しょうがないので、セリアの108円時計を張っている。しかし、この時計は、もともと室内用に設計してあるので、寒暖に弱い。暑くても寒くても、表示が読めなくなることがある。
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12 荷掛けフックがない(FHのみ)
 FHでは、荷掛けフックがないので、ネットを使っての荷物搭載は、やりにくい。FJでは、荷掛けフックは追加されたので、この問題はない。FHの人は、FJのリアフレームをYオクなどで入手するか、自分で溶接加工するしかない。