このSW20は、20年落ちで買った時から、ドアのスピーカーは、簡単に音が割れるので、コーンエッジは、ダメであろうと思っていた。リア・サイドの方は、あまり音割れが出ないようだが。そこで、BMWモーターサイクル版アドバンスド大戦略を、なんとか切り抜けたので、お留守番をいいつかった、梅雨前の、どんよりとした曇天の日に、右ドアの内張りを、開けてみた。
すると、コーンエッジは、だめになるどころか、きれいさっぱり無くなっていた。無くなっていても、一応、音は出るのではあるが。

DSC00728新車時から21年経過したスピーカー

 なお、以下の記述は、SLSS(Super Live Sound System)でない場合の記述。SLSS搭載車は事情が違うかも知れない。

ドアの内張りはがし
手順は、ここに、書いてある。ドアのインナー側の取っ手は、予め外さなくてよい。簡単に、外れないので。全体の内張りを外す時に自然に外れる。

DSC00724ドア内張りを剥がしたところ


スピーカーの適合性
 それで、スピーカーを外して、採寸したのだが、スピーカーは、薄い緩衝材を挟んで、ドア鉄板に3点でネジ止め。ネジ穴は、おおよそ、154mm程度の円上にある。3穴は、均等の120度配置。一番重要なのは、オリジナルのスピーカーの差し込み部分直径は、122mm程度で、差し込み部が130mmより大きいスピーカーは、ドアの鉄板を削るか、バッフルボードを挟まないと、はまらない。
 また、オリジナル・スピーカーのフランジ面よりの奥行きは、45mmほどしかない。この場合は、降りてきているウィンドウ・ガラスとの間に余裕はあるが、それでも、60mm超えるものは、バッフルボードなどを、考慮する必要があるだろう。

 調べてみると、このサイズは、国産16cmスピーカー(16cmは、コーンエッジ径ではなく、全体の外径)の暗黙の仕様らしく、国内カーオーディオ・メーカーは、だいたい、対応したサイズのスピーカーがある。海外のメーカーや、普通のオーディオ用スピーカーは、だいたいにおいて、差し込み部分直径が大きい場合が多いので、そういう場合は、そのままでは、つかない。

 手元にある由来不明のクラリオンの16cmは、差し込み部分の径が、130mm以上あるし、4穴なので、そのままではつかない。厚さ15mmほどのバッフルボードを作成すれば、付くと思うが、こんどは、室内側への出っ張りがおおきくなるので、内張りの樹脂部品を削るなどしないと付かないだろう。それで、この手持ちのスピーカーの流用は、断念した。

 結局、amazonで、クラリオンのSRT1633という多軸3way 16cmのスピーカーを買った。理由は、ちゃんと寸法がわかって、安くて、ポン付けできそうだったから。amazonで10円高いだけのパイオニア TS-F1630も、多分、ポン付けで付くだろう。もちろん、中華品では、半額以下でモノはあるのだが、だいたいのスピーカーは、写真で見る限り、差し込み部直径が、大きすぎる。amazonでは、梱包サイズを明記しているが、すべてが肝腎の物理サイズを明記してない。だから、こういうスピーカーは、いくら半値以下だと言っても、買えない。なにしろ、国内メーカー品が、ポン付け出来るんだから。


クラリオン SRT1633
は、目下、amazon.co.jpで、このジャンルでの売上トップの多軸3wayスピーカー。付属キットが充実している。マウンタは、ホンダ車向けと、スズキ車向けの2つが付属。スピーカー接続コードは、
ホンダ用と日産・スズキ・マツダ・三菱・ダイハツ用の2パターンが付属する。取説が、メーカーサイトで、公開されている。

SRT1633の取り付け
 SW20に使えるマウンタは付属しないが、スピーカー本体の穴位置が適合するので、マウンタなしで、そのままつけれる。スピーカー接続コードは、付属の物は、SW20の車体側コネクタに対応しないので、オリジナルのスピーカーから、コネクタと接続コードを切り取り移植。オリジナルのスピーカー・コードは、ごついので、SRT1633側のターミナルの穴を丸型のヤスリなどで、ひろげてやる必要がある。SRT1633は、前面への出っ張りもたいしてないので、ドア内張りは、加工せずとも、そのままつく。付属の目張りテープはちゃちいので、普通の隙間テープを使った方が良い。

DSC00725換装前

DSC00726取り外したところ

DSC00727換装後




結論
 ということで、ドアの内張りが剥がせて、半田づけが出来る人なら、SW20のドア・スピーカーの交換は、難しくない。一番の難関は、爪やクリップを折らずに、ドアの内張りを剥がすことである。