BMWのK、Rシリーズのバイクは、シャフトドライブである。シャフトドライブは、メンテナンスが楽ということになっているが、BMWの場合は、そうではない。
というのも、
  1. ドライブシャフトのファイナルドライブ側のスプラインが、齧られてダメになる
  2. クラッチのトランスミッション側のスプラインが、齧られてダメになる


で、多くの場合、1がおきる。これを防ぐための唯一の手段は、リアタイヤ交換毎(あるいは2回に1度)に、スプラインに高濃度のモリブデングリス塗布を行え、という言い伝えがある。

それで、私のK75Sもグリス塗布すべく、あけてみたが、既に、ドライブシャフト・スプラインは、齧られていて、これの再装着は危険という判断になった。つまり、ドライブシャフトを交換しないといけない。

YoutubeビデオBMW K-bike Driveshaft Spline Failureにもあるように、いまでは、シャフトドライブのバイクは少ないが、Honda,Yamaha,Kawasaki,Harley-Davidssonで、こういう問題は、あまり聞かない。BMWは、シャフトドライブのバイクを、90年近く作っている経験豊かなメーカーなんだが、どういうことなんだろう。

 ちなみに、車のタイヤを駆動するシャフトも同じようなスプラインであるが、これが齧られて坊主になった、という話も、あまり聞いたことはない。

 いまでは、チェーンのオイルも高粘度で、飛び散りにくいものができて、長持ちする傾向があるので、これなら、チェーンの方が楽だ! ということになりかねない。BMWもチェーンのバイクは増えてきたし。。。。

 クラッチのスプラインに、グリス塗布するのは、もっと、大変だ。というのも、トランスミッションはずさないといけないが、これは、バイクを解体するのに近い大手術だし、しかもトランスミッションは、一人で作業するには重い。

 面倒だからと、プロに作業を頼むと、金がかかる。大手術なら、Kの中古バイクを買った方が安い、ということになりかねない。

 ということで、クラシックKのメンテコストは、高い。うちのも、修理で座っていることが多くて、距離が出ない割には、稼働率は低い。CBR750とは、偉い違いである。