原題:Suite Françaisepic_top_topimg_1027
監督:ソウル・ディブ
脚本:ソウル・ディブ、マット・チャーマン
上映時間:110分
言語: 英語,ドイツ語
評点:4half_star

キャスト
  • ミシェル・ウィリアムス:リュシル・アンゲリア。夫は、戦争に行って帰ってこない
  • クリスティン・スコット・トーマス:ルシルの義母。コチコチの昔気質。
  • マチアス・スーンアルツ:ブルーノ・フォン・ファルク中尉。元作曲家の物静かな男。
ストーリー
 時は、1940年のフランス敗戦後、ドイツ軍占領下の北部フランス。リュシルの夫は、戦争に行って帰ってこず、義母と二人で、田舎の邸宅で、夫の帰りを待つ身。その町にも、ドイツ軍が進駐してくるが、屋敷がいいので、一人のドイツ軍将校の下宿をもうしつけられる。やがて、やってきたのは、物静かなフランス語を理解する陸軍中尉だった。そして、その将校は、時々、聞きなれない曲をピアノで弾くのだった。

コメント
 この映画の原作は、1942年に、アウシュビッツで殺された、在仏ユダヤ人のイレーネ・ネミロフスキーという人の作で、彼女が死んでから60年後に、その原稿が遺品のなかからみつかり出版されたという。もちろん、私は、原作は読んでいない。だが、映画は、1942年以降の話も多少含まれるので、だれかが、未完の作品を加筆して完成させたか、映画だけ、脚色して結末へ持っていったのかは、知らない。だが、ドイツ軍将校とフランスの田舎の美貌の夫人の禁断の愛、という舞台設定はいい。主演の2人のキャストも良い。造りも、丁寧だと思う。私が見たのは、英語版の日本語字幕付きのものであるが、フランス語版とドイツ語版もあるようである。主演級は、イングリッシュ・スピーカーが多いのだが、フランスの田舎で、みんなが英語を話しているというのは、違和感ある。本来なら、フランス語で、字幕が自然だろう。

結論
 どぎつい脚色や演出がないだけ自然だ。主演の2人もいい感じ。おすすめだ。

2016年劇場視聴#6@伊勢