アメリカのシェルターで安楽死が減った理由 - 20年の軌跡

 という講演が東京であったそうな。上のリンクは、そのスライド集。
日本の保健所での年間殺処分の数は、おおよそ20万から30万の間と言われているので、2010年で、150万というUSの数字は、減ったと言え、まだ、大きな数ではある。もっとも、犬、猫の口数は、USとJPでは、5倍以上ある可能性は十分なのだけど。

 USでの詳細は、スライド集をみてもらうとして。

 日本とUSの違いは、粗く言えば、日本には、保健所があって、シェルターがない。USにも保健所はあるのだが、犬・猫の引き取りはやらないところがほとんどだと思う。反対に、USでは、税金で運営されるシェルターはある。シェルターは、公営、私営を問わず、オーバーキャパシティの問題を抱えているところがほとんどなので、公営のシェルターで、zero killのところは、例外的な存在だと思う。

 ただ、日本の保健所とUSの公営のシェルターの決定的な違いは、日本は基本的に殺処分するところで、USでは、できるだけチャンスを与えよう、という所だと思う。そもそも、日本の保健所の多くは、収容キャパシティもないし、飼育の予算もつけていないと思う。

 あと、やはり、日本では、絶対的にシェルターの数が少ない。USでは、公営・私営のシェルターが沢山あるのだが、日本では、かわりに、個人ベースのボランティアが沢山の保護猫・保護犬を抱えているのが、よくある姿である。まぁ、これの根本には、都会では場所の確保が難しく、田舎ではボランティアの確保が難しい、という理由があるのだと、思う。

日本のペットショップで、生体販売がなくなるのは、何年先のことだろう。


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