原題:Tinker Tailor Soldier Spytinker_tailor_soldier_spy
監督:トーマス・アルフレッドソン
脚本: ブリジッド・オコナー、ピーター・ストローハン
公式サイト
評点(5点満点):4star



キャスト









俳優役柄
コントロールジョン・ハートMI6の長官。ハンガリーでの失敗の責任をとらされて引退させられる
ジョージ・スマイリーゲーリー・オールドマンコントロールの右腕。コントロールとともに引退に追い込まれる
パーシー・アレリントビー・ジョーンズコントロールの跡を襲って、チーフとなる。コードネーム、Tinker
ビル・ヘイドンコリン・ファースMI6の幹部。コードネーム、Tailor
ロイ・ブラントキアラン・ハインツMI6の幹部。コードネーム、Soldier
ピーター・ギラムベネディクト・カンバーバッチスマイリーの下で、もぐらを探すことに
ジム・プリドーマーク・ストロングコントロールの命令で、情報を買うためにハンガリーに出かけるが




ストーリーの前フリ
 時代設定は、東西冷戦たけなわの70年代のロンドン。MI6のチーフであるコントロールは、近年の事件や情報から、情報部の高官の中に、モスコー・センター(KGB)のスパイが潜り込んでいるのでは、ないかと疑っていた。ちょうど、そのころ、ハンガリー陸軍の将軍が、KGBのスパイについての情報を売りたい、と申し入れてきた。そこで、密かに、将軍に接触する為に、ジム・プリドーを、ブダペストに送るが、これは、モスコーセンターのスパイマスター、カーラのしくんだ罠で、プリドーは、KGBに捕らえられてしまう。これは、外交的な問題となる大失態で、コントロールは、責任をとらされて、スマイリーと共に、情報部を強制引退させられてしまう。
 そして、チーフの座は、パーシー・アレリンが引き継いだのだった。しかし、また、二重スパイの存在を示す事件が起きて、その件は、密かに内務次官のアドバイザーに持ち込まれる。そこで、二重スパイを突き止める役に、ジョージ・スマイリーを起用することにしたのだが…

コメント
 監督は、Let the Right One In(僕のエリ、200才の少女)のトーマス・アルフレッドソン。70年代を再現する為にお金がかかっているであろうが、うまく表現できている。悪党役が多い、ゲーリー・オールドマンの最後の最後まで、にこりともしない渋い役がいい。話の筋は、原作がいいようで、破綻なくできている。ただ、ジム・プリドーの小学校のシーンなどは、原作にもあるんだが、映画ではいるのかな、とも思う。

結論
 同じような舞台設定の映画に、The Double(2011)があるが、この映画には、The Doubleにあるようなカーチェイスも銃撃戦もない。それでいて、組織の幹部の中に、誰だかわからない裏切り者がいる緊迫感は、こちらの方が数段上手だ。

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