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先日、USから、連れ帰った10歳の猫を亡くした。この猫は、体重8キロ近い長毛の黒猫で、さしずめ、我が家の癒し担当大臣といったところであった。

ところが、2月になって猫の様子が変なので、病院につれていったときは、既に、腎不全も末期で手の施しようもなかった。飼い主も、まったく、無防備で、病院にいくまで、腎不全という単語は、思いもしなかった。あとにして、わかったことだが、高齢猫の死因のトップは、腎不全であり、健康な猫でも、高齢猫の場合、程度の差はあれ、腎不全の傾向はあるようである。
 人間の場合、腎不全の行き着く先は、透析か腎臓移植(臓器提供者が少ないので少数)だが、猫の場合、腎臓移植は、ごくわずかで、日本では、おおよそ4ヶ所ほどでしかされていないという。透析は、猫でもあるのだが、人間と同じで、透析なしでは、生きていけないので、持続して行うことが必要。つまり、連続して、通院することが必要。
 ということで、猫の場合、早期発見、食事療法で、腎不全の進行を遅らせることが、いまのところ、唯一の現実的な対応策だという。ところが、猫の場合、腎機能の75%以上が失われないと、症状が表に出てこないので、手遅れのケースが多いという。


見逃されていた前兆現象
  • 秋頃から猫の毛が茶色の部分が増えてきた
  • 冬のころから毛玉がもつれる細い毛がはえるようになった
  • 11月頃から、やたらと水を飲むようになった
  • 1月ごろから、吐くことがあるようになった
  • 1月ごろから体重の減少
などなど。

 と思えば、飼い主も脳天気であった。US時代は、1年に一度の健康診断は受けさせていたのだが、日本に帰って来てから、なぜか、最初の1年目を除いて、それをすっとばしていた。

 これもあとで、調べてわかったのだが、猫の場合、10歳を越えると、ペット保険にも加入できないケースが多いという。それだけ、危険ということなんだろう。

 この前の猫は、USで亡くしたのだが、その時は、腸捻転かなにかで、前夜ふらふらしてたのが、翌朝には、もう死んでいた。だから、死という現実は、いやがおうでも即座に受け入れなければならなかったので、インパクトは、今回ほど大きくなかった。今回は、猫は、だんだんと衰弱していったのだが、闘病生活(通院生活)は2週間であった。衰弱していく猫の看病をしながら、2週間すごすというのも、けっこうつらいことである。精神的なものだけでなく、財布にも痛かった。

 ということで、本当に後悔先にたたずであるが、猫は、6歳越えたら、健康管理は、極めて重要である。日本の冬は、廊下などは寒いので、猫用コタツとトイレ、餌場の配置にも、気を配ることが必要だろう。USでは、ヒーティングで家全体が暖かいが、日本はそうではないし、ほとんどの猫は、寒がりで、コタツ愛好家であろうから。

参考サイト




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