監督:曽利文彦ashitano-joe
脚本:篠崎絵里子
上映時間:131分
配給:東宝
公式サイト
評点(5点満点):4star


配役俳優
矢吹丈山下智久
力石徹伊勢谷友介
丹下段平香川照之
白木葉子香里奈
白木ジム会長津川雅彦
マンモス西勝矢

ストーリーの前フリ
時代は、昭和30年代。東京の下町ドヤ街。丹下段平は、昔は、プロボクサーだったが、今は落ちぶれて、ドヤ街で、その日ぐらしをしていた。ある日、食堂で、若い男(矢吹丈)にからんで酒をセガんでいると、ヤクザの手先のチンピラが借金とりにきて、結局、殴り合いの騒動になる。丈は、チンピラをのきなみのしてしまうが、警察に捕まり、拘置所送りとなる。だが、段平は、丈の身のこなしをみて、ボクサーとしての天性の素質を読み取ったのだった。そして、段平は、拘置所の丈に、ハガキで、ボクシングの通信教育を始めるのだった。丈は、拘置所でもひと騒ぎをおこすが、その時に、プロボクサーの力石徹に出会って、ノックアウトされる。丈は、それで、段平の通信教育をもとに自分流でトレーニングを始める。そんな先、拘置所内で、ボクシングの特別マッチをやるという。マッチをやるのは、矢吹と力石。これは、力石が、所属する白木ジムの白木葉子を通じて企画したものだった。結局、この試合は、段平の秘策のクロスカウンターを丈が決めて、相打ちとなる。そして、先に、力石は、出所していった。丈に、”待ってるぜ”と捨て台詞を残して。 やがて、丈も出所して、段平の作った丹下ジムで、プロボクサーとしての道を歩み始める。宿命のライバル、力石と対決する日の為に…


コメント
 と、映画は、ほとんど忠実に、オリジナルのストーリーをなぞっている。時代背景もオリジナルの昭和30年代のまま。オリジナルのストーリーの詳細は忘れたが、白木葉子の生い立ちの話は、映画オリジナルではないか、と思う。矢吹丈、力石徹、丹下段平のキャストはいいと思う。香里奈の白木葉子は、ロングヘア、白を基調としたドレスであっているが、オリジナルの葉子のイメージより、すこし柔らかすぎるきらいがある。漫画、TVアニメの白木葉子は、もっと凛としたイメージ が強かったと思うが。ボクシング・マッチのカメラワークも部分的には、うまいところもあるが、一方で嘘と思われる所が露呈しているのは惜しい。また、音楽をばかばかかけているが、リングサイドのどよめきなど臨場感の演出がいまいちであった。シーンの選択など細かい考察にも甘さがあるのが残念。時間制約あるので、漫画のフルストーリーは当然やってないが、ストーリーはちょうどいいくらいでまとめてあると思う。

結論
 比較的オリジナルに忠実にしあげた、あしたのジョー。あしたのジョー自体は、40年前の作品なので知らない人も多いと思うが、知らない人でも楽しめるんではないだろうか。オリジナルの漫画、TVアニメを知っている人でも、失望はしないと思う。

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