heridesbeemerのblog

映画、プログラミング、モーターサイクル、猫、SW20

Robin Hood(UK+US/2010)

監督:リドリー・スコット220px-Robin_Hood_2010_poster
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
出演:ラッセル・クロー、ケート・ブランシェット、ウィリアム・ハート、マーク・ストロング、マックス・フォン・シドー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ

公式サイト
評点(5点満点):3star



ストーリー
 リチャード獅子王は十字軍遠征におおよそ、10年の歳月を費やしたが結局、なにものも得ることなく、帰国の途上であった。その軍の中に、射手として、ロビン・ロングストライド(ラッセル・クロー)もいた。しかし、リチャード王は、フランスのある城の攻城戦で落命してしまう。ロビンは、ひょんないきがけから、王冠を故国へ持ち帰ろうとしていた王の側近のノッチンガム侯ロバート・ロクスリーが待ち伏せ攻撃されるのに出会う。そして、ロクスリーの最期をみとり、ロクスリー家の剣を持ち帰ることを頼まれる。
 一方、王の留守のイギリスでは、王弟のジョンによる圧制に苦しんでいた。マリアン・ロクスリー(ケート・ブランシェット)は、夫の留守をまもりながら、ノッチンガムの領地と領民をやりくりしていた。
 ロビンとその仲間は、ロバート・ロクスリー一行になりすまし、なんとか、王冠を王家にかえす。リチャード王の死により、ジョンが王位につく。だが、ジョンの側近のゴドフレー(マーク・ストロング)は、実は、フランス王と気脈を通じていて、イギリスに内乱をおこし、フランス王の侵略を手引きしようとしていたのだった。
 ロビンは、なんとかロンドンを脱出して、剣を返すためにノッチンガムのロクスリー家を訪れる。ロバート・ロクスリーは、ロクスリー家の唯一の子孫で、彼が死んだことになると、ロクスリー家は、領地を失ってしまう。そこで、家長のウォルター・ロクスリー(マックス・フォン・シドー)は、ロビンに思いがけない提案をするのだった。

コメント
 子供の頃によんだ、ロビン・フッドの話とはだいぶ違うような。このストーリーは、この映画用のオリジナルなのかしら。ロビン・フッドの父親が、思想家であったような話は、私は、全然聞いたことがないんだけど。
 映画は、140分のなかにいろいろ詰め込みすぎて、それぞれが深みがないシーンが多くなってしまっているきらいがある。同じ、リドリー・スコットでも、キングダム・オブ・ヘブンにくらべると、けっこう落ちる。リドリー・スコットなので、早くもデイレクターズ・カット(156分版)が出ているんだが、ファイナル・カットじゃないので、安心はできない。
 話の終わり方は、続編ありや、と思わせるような終わり方になっている。

結論
 見終わって、いい映画だったなぁ、とは思わない。かといって、金返せー、というほどでもない。(私は、1000円で観たので許せる)やっぱり、140分にいっぱい詰め込みすぎだと思う。だから、16分長いデイレクターズ・カットでは、違う評価がでることはありえる。

NYC地下鉄乗車テクニック

前の記事でもいくらか触れたが、NYCの地下鉄は、日本人の地下鉄感覚とは、いくらか離れたところにあるので、利用するにも、知っておいた方がいいことが、多少ある。ここでは、あらためて、それについて、まとめて書いておこう。
NYC Metro公式ページ

NYC地下鉄は、一律料金である

 日本の地下鉄で、一律料金のところはないと思う。ところが、NYCの地下鉄は、一律料金である。すなわち、1回$2.25,1週($27→$29),2週($51→X),30日($89→$91).乗車には、Metro Cardという磁気カードを使っている。これらは、駅の自動販売機でキャッシュかクレジットカードで買える。価格の→の左は現在の値段。→の右は、来年1月からの値段。今月限りで、2週乗り放題のカードは廃止となる。地元民は、30日乗り放題か、prepaid refillのカードをつかっているんだと思う。旅行者には、1週乗り放題がぴったりであろう。このメトロカードは、地下鉄および急行でないバスに使える。ロングアイランド鉄道(LIRR)や、JFKージャマイカ間のエアトレインには、使えない。
 NYCの地下鉄の規模は、東京でいうと、都営地下鉄+東京メトロ程度の規模があるので、この価格設定は、ありがたい。

NYC地下鉄には、急行がある

 日本の地下鉄には、急行列車(Express)があるものはないと思う。ところが、NYC地下鉄には、急行列車がある。急行がはしる区間は、複複線になっており、中央2本が急行列車用、それぞれ端が普通(Local)になっている。急行通過駅には、普通列車用のプラットホームしかない。
 原則として、急行か普通かは、列車の系統番号で決まっている。
 原則として、というのは、夜中や土曜日曜など、あるいは工事の影響で、運転パターンが変わるから。駅に看板か張り紙での表示があるので、注意しておく。
 急行は、常に、複複線の中央側を走っているので、間違うことはないだろう。

 例として、Times Squareから、BrooklynのBaybridge/95th Stへいく場合を考えてみよう。地下鉄地図のマンハッタンの真中左のところにある42st/Times Squareが、スタート地点。終点は、地図の左右では、真中あたりで、上下では、一番、下のところ。これを、一見すると両方共、Rラインがはしっているので、Rラインにのるだけじゃないか、と思うでしょ。もちろん、Rラインでもいくことは、いく。だが、Rラインは、ローカルサービス(各駅停車)なので、結局、27駅目が終着点だ。ところが、いったん、Rラインにのって、次の34th St/Herald SQ. で、Dラインに乗り換える手がある。Dラインは、エクスプレスサービス(急行)なので、停車駅が少ないのだ。それで、Brooklynの36 St.まで、行ってから、Rラインに乗り換える。そうすると、1+5+7=13駅めで、終着点につく。先の地図で、白丸が急行停車駅。各系統の停車パターンは、系統ごとのサービスを参照されたい。だから、乗り換えがあったとしても、エクスプレス・サービスを使った方が得な場合がある。

NYC地下鉄は、24H運転である

 日本の地下鉄に、24H営業のところはないと思う。ところが、NYC地下鉄は、原則24H営業だ。ただし、駅によっては、駅が24H営業でないところがある。誰だろうね。日本人は、ワーカホリックとかいってたのは。ちなみに東京証券取引所は、午前9時->午後3時(間に1時間半の昼休みあり)で、NYSEは、午前9時半->午後4時(昼休みなし)だ。たぶん、東京は天下りのやりすぎで、商人感覚が麻痺しているのだろう。

NYC地下鉄の乗り換えは、足腰をタフにする
 
 マンハッタンでの住居価格(ホテル滞在費も)は高いので、多くの人は、Queens, Brooklyn, The Bronxなどの周辺部からも地下鉄でやってくる。そうなると、絶対に、急行と普通の乗り換えなどで、駅での乗り換えが必要になる。ところが、場合によっては、乗り換えといっても、京葉線の東京駅乗り換えみたいに、歩かないといけないケースがある。そういうのは、南北と東西の路線乗り換えなどの場合。そういう場合は、路線図をよくみて、できるだけ、2つの路線が同じ方向をむいている共通停車駅で、乗り換える方がよい。
  NYCの地下鉄にのっていると、いやでも階段の登り降りをしないといけないので、USによくある体重過重の人がすごくすくない気がする。いや、スラッとした人が、老若男女を問わず多いように思う。

メトロカードには、18分間再入場禁止のしかけがある

 NYCの乗車券であるメトロカードと一律料金制のおかげで、非常に便利なシステムだが、なにもしていないと、カードをシェアして料金をみんなで踏み倒そう、ということになりかねない。だから、システムとしては、1回チェックインしたら、18分間は、再度チェックインできないことになっている。(チェックアウトは、なにもしない)カードを、改札機に突っ込んでも、ダメですよ!という表示がデルだけ。ところが、地下鉄で、どこかを尋ねて、極めて、短い時間で要件が済んだ、とかいう場合は、それでは、困る。そのような場合、有人駅だと、駅員に言って、ゲートをあけてもらって、入構できる。無人駅の場合は、救済策はないと思われる。

NYCの地下鉄は安全だ

 NYCの地下鉄を舞台とした犯罪映画などは、過去いくつも作られたので、NYC地下鉄は危険という印象があるが、実際のところ今の地下鉄は安全だ。といっても、2AMとかは、どうかは知らないが、普通の時間帯は、乗客も多く、安全だ。

NYC地下鉄の地下部分では携帯はつかえない

地下では、携帯電話の波ははいらない。私は、東京の住人ではないので、東京ではどうだかしらないが。


Dogville(EU countries/2003)

監督:ラース・フォン・トリアー220px-Dogville_poster
脚本:ラース・フォン・トリアー
出演:ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー、ローレン・バコール、ステラン・ステルスガード、ジェームズ・カーン、ベン・ギャザラ
配給:ライオンズ・ゲート・エンターテイメント
評点(5点満点): 3half_star



ストーリ(舞台設定)
 舞台は、WW1前後のころのUSのロッキー山脈の東側にあるド田舎のドッグビルという山村。この村落は、全部で30人もいるかいないかの村落。ある日、そこへ、グレース(ニコール・キッドマン)が逃げ込んでくる。どうやら、彼女は、追われているらしいのだが、トム(ポール・ベタニー)は、村にやってきたギャングらしい車には、彼女をみなかったと嘘をいい、彼女をかくまう。そして、村落の集会で、ともあれ、彼女を2週間かくまうことを認めさせた。そして、トムは、彼女に、2週間の間に、村の人達を助けて、2週間後の村の集会で、彼女のサイドに立ってくれる人を増やすようにアドバイスする。実は、グレースは、生まれてこのかた働いたことはないのだが、トムのアドバイスに従って、村落の一軒一軒を回って、なにか、ヘルプできることはないかと回る。最初、村人たちは、距離をおいた対応をおこなうが、2週間のうちに、彼女の涙ぐましい努力は効果を生む。そして、2週間後の村の集会では、彼女を引き続き、村にかくまうことを決める。しかし、3ヶ月ほどたって、警察が、グレースの賞金付きのWantedのポスターを張りにくると、村人のグレースに対する態度は、微妙に敵対的な方向へ変化していく。やがて、あることがきっかけで、彼女は、村を出ていこうとするが。。。。。。(ネタバレはしません)

コメント
 この映画は、舞台劇のような設定。つまり、セットの中に、見えない壁の家を数軒たててる設定で、あとは、ストリートがあるだけ。主人公(ニコール・キッドマン)は、結果として、ひどい目にあうのだが、主人公の身の上に観客が感情移入ができるような、うまい演出になっている。そして、結末は、悪人(結果的によい人の役)に善人(似て非なる善人)が殺されるんだが、それに喝采をおくる自分を発見することになる。監督・脚本は、デンマーク人の人なんだが、舞台設定は、USのロッキー山脈の山村という変わった設定。役者も、EU系の人が多い。ただ、178分てのは、長い。劇場公開作品としては、限界レベルの長さ。もーすこし、短くまとめることもできたと思う。

結論
 例によって、Rottentomatoesでは、いい点がついてるんだが、私は、それほどとは思わない。でも、Justice has been done! の結末になっているので、いいか。でも、178分は長すぎるね!


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Alexander(Germany+UK+USA/2004)

監督:オリバー・ストーン220px-AlexanderPoster

脚本:オリバー・ストーン、クリストファー・カイル、ラエタ・カログリディス

出演:コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、バル・キルマー、アンソニー・ホプキンス

配給:コンスタンチン、ワーナー・ブラザース

公式サイト 

評点(5点満点):3star



ストーリー

アレキサンダー大王(コリン・ファレル)の生涯を描いた映画。アレキサンダーの部下で、アレキサンダーの死後に、エジプトのプトレマイオス王朝を立てた、プトレマイ(アンソニー・ホプキンス)が、語り部となって、回顧する形でストーリーをナレーションしていく。アレキサンダーは、マセドニア王のフィリップ2世(バル・キルマー)とその4番目の妻オリンピアス(アンジェリーナ・ジョリー)の間に生まれる。フィリップ2世:26歳、オリンピアス19歳の時である。もちろん、この結婚は、当時の常のごとく政略結婚であった。フィリップ2世とオリンピアスの関係は、その後、険悪化をたどるが、フィリップ2世の5番めの妻、ユーリディケに男児が生まれ、なおかつ、一向にアレキサンダーを後継にさだめないことによって、フィリップ2世と、アレキサンダー、オリンピアスの対立は決定的なものとなっていく。オリンピアスは、アレキサンダーは、ゼウスの子であると信じ、フィリップは、自分に似ていないアレキサンダーが自分の子か疑っていた。アレキサンダーが20歳になった時に、フィリップ2世は、ボディガードの一人に暗殺されてしまう。その結果、アレキサンダーは、20歳の336BCに、マセドニア王となる。そして、ギリシア都市国家の反乱を平定した後の334BCには、ペルシア帝国と対決する為に東方遠征をはじめるが、32歳で死ぬ323BCまで、2度とマセドニアに戻ることはなく、母の顔も二度とみることはなかった。

331BCのガーガメラの戦いで、ダリウス3世こそ討ち漏らしたものの数倍のペルシア軍を破ると、ペルシア帝国は、ガタガタになり、数年後には、瓦解してしまう。そして、327BCからは、インドへの侵攻がはじまる。しかし、これは、結局、長期にわたる遠征による厭戦気分の蔓延とインド側の抵抗により失敗に終わり、324BCには、バビロニアに帰還する。そして、ほどなく、変死してしまう。この時、アレキサンダーの1番目の妻、ロクサンヌ(アフガンあたりの山岳民族の娘)は、妊娠3ヶ月であった。しかしアレキサンダーは、誰も後継者に指名する事なく世を去ってしまった。


コメント

 この映画の主人公は、アレキサンダーで、


1)父親との関係:結局、父は最後まで、アレキサンダーを後継とは指定せずに、むしろ、後からギリシアから迎えたユーリディケとの間に生まれた子を後継にするのではないかという、緊張関係にあった。(フィリップの死後、ユーリディケと男児は、オリンピアスの命で殺害される)

2)母親との関係:母であるオリンピアスは、フィリップ2世を憎んでおり、アレキサンダーは、彼女とゼウスの間に生まれた子であるとし、アレキサンダーが王になることを望んでいたばかりか、そのための行動をおこしかねない、暗い情念の人であった。しかし、彼女の懸念していたことは、アレキサンダーの死後、すべて不幸な形で実現してしまう。

3)幼いころからの親友であるへパスチオンとの男色関係

4)東方遠征と次第に緊張が増していく部下たちとの関係


などが、話の筋になっている。前半の、父親、母親、アレキサンダーの葛藤のあたりは、それなりに演出できていると思う。特に、フィリップ2世が、暗殺される前後で、眉毛ひとつ動かさず、傲然と女王席で冷たい視線をなげかけるアンジェリーナ・ジョリーは様になっている。バル・キリマーのフィリップもよい。

しかし、物語の後半になると、フィリップ2世は死んでいなくなり、アレキサンダーは、東方遠征にでて2度とマセドニアに帰還することはなかったので、オリンピアスとのやりとりは、手紙をかわしてだけとなる。中盤のハイライトは、ガーガメラの野戦の部分で、ここで相当時間を使っている。しかし、野戦ということもあり、見せるのが難しく、あまり見応えはなかった。キングダム・オブ・ヘブンのエルサレム攻囲戦にくらべるとだいぶ、落ちるような。

キングダム・オブ・ヘブンに比べて落ちるのは、スペキュタクラーな戦闘シーン、後半にしまりがなくなる脚本以外に、音楽がバンゲリスであるのもあるかもしれない。バンゲリスというと、どーしても、シンセサイザー多用なんだが、この手の映画には、あってないところがあると思う。

 この映画は、マリー・レーノルトのFire from Heaven及び Persian Boyが下敷きとなっているらしいのだが、個人的には、アンジェリーナ・ジョリーのオリンピアスで、同じマリー・レナルトのFuneral Games(アレキサンダーの死後の内乱を描いたもの)を映画化してもらいたいと思う。実は、オリンピアスは大変な人で、アレキサンダーの遺児(彼女の孫)に帝国をつがせるべく劇的な人生をおくるのだが、ジョリーが演じるときっといいものができると思われるのだが。。。。


結論

 後半が締まりがなくなってしまった。もっとも、歴史上のアレキサンダーも、後半はだめで、差し掛けのところで急死しているので、映画としてもそうなるしかなかったのかもしれないが。。この映画は、商業的に失敗作の烙印を張られているのだが、例によってDVDには、ディレクターズ・カット(167分)とファイナル・カット(214分)が出ている。このレビューは、175分の劇場公開版のDVDを元にしている。




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A Mighty Heart(USA/2007)

監督:マイケル・ウィンターボトム220px-Mighty_heartmp
脚本:ジョン・オルロフ
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、イルファン・カーン、ウィル・パットン、アーチー・パンジャビ
配給:パラマウント・バンテージ
評点(5点満点):4star


ストーリー
 2002年1月23日のカラチ、パキスタン。ウォールストリート・ジャーナル特派員のダニエル・パール(ダン・ファターマン)は、イスラム原理主義者とつながりのあるというシェイク・アリ・ジラーニをインタビュー取材する為に出かけたが、その夜帰らず、行方不明となった。妻のマリアンヌ・パール(アンジェリーナ・ジョリー)はフランス人のフリーランスのジャーナリストで、カラチで、ダニエルとともに暮らしていた。彼女は、当時、妊娠四ヶ月であった。やがて、イスラム原理主義者の誘拐犯から、犯行声明がだされ、グアンタナモ基地に収容されている囚人の待遇改善を要求し、その要求がいれられなければ、CIAのスパイであるダニエル・パールを処刑する、と告げた。この映画は、ダニエル・パールが誘拐されてから死にいたるまでの、マリアンヌの周囲とパキスタン警察の捜査を描き、最後に、マリアンヌが、ダニエルの息子、アダムをパリで産み(ダニアルの死後三ヶ月後)、マリアンヌと4才前後のアダムが手をつないで夕暮れのパリの街を歩いている現在のシーンで終わっている。基本的に、マリアンヌの同名の回想録をもとにした作品。

コメント
 この元々の事件は、結構知られたものであるが知らない人は、Daniel Pearlで、wikipediaなどをどうぞ。マリアンヌ・パールは、フランス人なんだが、宗教は仏教(日蓮宗)だそうで、劇中にもそれらしいところがある。アンジェリーナ・ジョリーは、イメチェンして、うまく演じている。聞くところによると、この映画は、彼女が出たくてでたそうである。当然、話の筋からして、大ヒットになるようなものではないので、ギャラも相当低いところで引き受けているのだろう。最近の彼女の普通のレートは、主演だと$10mはくだらないが、この映画では、それの1割も出せるかどうかだろう。ただ、いろいろタイプの違う役に挑戦しているところが、役者としての成長に寄与しているところは、大であると思う。ミラ・ジョバノビッチあたりは、もーちょっと、アンジェリーナ・ジョリーにみならって、レジデント・イーブルなんか、さっさと降りれば、いいと思うが。

 素敵なエンディング・テーマの曲は、"In A Manner of Speaking" by Nouvelle Vague featuring Camille

結論
 Must watchというほどではないが、事実をベースにしたいい作品だと思う。アンジェリーナ・ジョリーのちがった魅力を引き出している。

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The Interpreter(UK+USA/2005)

監督:シドニー・ポラック220px-Interpreterthe
脚本:チャールズ・ランドルフ
出演:ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、キャスリン・キーナー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
評点(5点満点):3star


ストーリー(の前フリ)
 シルビア・ブルーム(ニコール・キッドマン)は、US生まれのUS市民だが、幼いころから、両親とともに、アフリカのマトボという国で育ち、2重国籍である。マトボは、長い内戦のあと、ズワニ博士が政権を掌握したが、それは、新たな長期独裁政治と内戦の始まりだった。シルビアが、12歳のときに、両親は、政府軍の仕掛けた地雷にかかり死んでしまう。やがって、彼女は、ニューヨークの国連で、通訳として働き始める。彼女は、マトボで育ったので、その国のKuという言語ができるのだった。
 ある日、彼女は、Kuで話される、ズワニ大統領の暗殺の企てらしい会話を聞いてしまう。ちょうどそのころ安全保障理事会では、マトボでの虐殺について、ハーグの国際刑事法廷(ICC)へ、ズワニ大統領を告発すべきか、議論がなされていた。ズワニ大統領は、その不当性を訴えるために、2週間後に、国連総会で演説する予定になっていた。
 シルビアからの国連事務局への通報をうけて、USシークレットサービスのトビン・ケラー(ショーン・ペン)とドット・ウッズ(キャスリン・キーナー)が、調査のためにやってくる。彼らは、シルビアの保護ではなくて、ズワニ大統領の 保護のためにやってきたのだった。。。。。


コメント
 この映画は、ジンバブエのロバート・ムガベ大統領をモチーフにしていると言われている。また、NYCの実際の国連本部が、撮影に使われた初めての映画となった。(それまでは、歴代の事務総長が許可しなかった。)
 筋としては、最後までは、いいのだが、最後が物足りない。ズワニ大統領は、ICCに送致されました。というアナウンスのあと、シルビアとトビン・ケラーの最後のシーンがあるんだが。。。
 この映画も、例によって、別のエンディングがあるんだが、エンディングを複数作ったら、いいってもんではない。別のエンディングの方は、さらに論理性が欠けると思う。

 複雑な過去をもつ、シルビアとトビン。それに、国連を舞台とした暗殺計画と、中身はつまっているんだが、いまひとつ、話の展開に、丁寧さ、緻密さに欠けると思う。

結論
 舞台設定はいいのだが、脚本に問題あり。ニコール・キッドマンとショーン・ペンのエンディングが、観客をうならせるようなものではない。


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