heridesbeemerのblog

映画、プログラミング、モーターサイクル、猫、SW20

Alexander(Germany+UK+USA/2004)

監督:オリバー・ストーン220px-AlexanderPoster

脚本:オリバー・ストーン、クリストファー・カイル、ラエタ・カログリディス

出演:コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、バル・キルマー、アンソニー・ホプキンス

配給:コンスタンチン、ワーナー・ブラザース

公式サイト 

評点(5点満点):3star



ストーリー

アレキサンダー大王(コリン・ファレル)の生涯を描いた映画。アレキサンダーの部下で、アレキサンダーの死後に、エジプトのプトレマイオス王朝を立てた、プトレマイ(アンソニー・ホプキンス)が、語り部となって、回顧する形でストーリーをナレーションしていく。アレキサンダーは、マセドニア王のフィリップ2世(バル・キルマー)とその4番目の妻オリンピアス(アンジェリーナ・ジョリー)の間に生まれる。フィリップ2世:26歳、オリンピアス19歳の時である。もちろん、この結婚は、当時の常のごとく政略結婚であった。フィリップ2世とオリンピアスの関係は、その後、険悪化をたどるが、フィリップ2世の5番めの妻、ユーリディケに男児が生まれ、なおかつ、一向にアレキサンダーを後継にさだめないことによって、フィリップ2世と、アレキサンダー、オリンピアスの対立は決定的なものとなっていく。オリンピアスは、アレキサンダーは、ゼウスの子であると信じ、フィリップは、自分に似ていないアレキサンダーが自分の子か疑っていた。アレキサンダーが20歳になった時に、フィリップ2世は、ボディガードの一人に暗殺されてしまう。その結果、アレキサンダーは、20歳の336BCに、マセドニア王となる。そして、ギリシア都市国家の反乱を平定した後の334BCには、ペルシア帝国と対決する為に東方遠征をはじめるが、32歳で死ぬ323BCまで、2度とマセドニアに戻ることはなく、母の顔も二度とみることはなかった。

331BCのガーガメラの戦いで、ダリウス3世こそ討ち漏らしたものの数倍のペルシア軍を破ると、ペルシア帝国は、ガタガタになり、数年後には、瓦解してしまう。そして、327BCからは、インドへの侵攻がはじまる。しかし、これは、結局、長期にわたる遠征による厭戦気分の蔓延とインド側の抵抗により失敗に終わり、324BCには、バビロニアに帰還する。そして、ほどなく、変死してしまう。この時、アレキサンダーの1番目の妻、ロクサンヌ(アフガンあたりの山岳民族の娘)は、妊娠3ヶ月であった。しかしアレキサンダーは、誰も後継者に指名する事なく世を去ってしまった。


コメント

 この映画の主人公は、アレキサンダーで、


1)父親との関係:結局、父は最後まで、アレキサンダーを後継とは指定せずに、むしろ、後からギリシアから迎えたユーリディケとの間に生まれた子を後継にするのではないかという、緊張関係にあった。(フィリップの死後、ユーリディケと男児は、オリンピアスの命で殺害される)

2)母親との関係:母であるオリンピアスは、フィリップ2世を憎んでおり、アレキサンダーは、彼女とゼウスの間に生まれた子であるとし、アレキサンダーが王になることを望んでいたばかりか、そのための行動をおこしかねない、暗い情念の人であった。しかし、彼女の懸念していたことは、アレキサンダーの死後、すべて不幸な形で実現してしまう。

3)幼いころからの親友であるへパスチオンとの男色関係

4)東方遠征と次第に緊張が増していく部下たちとの関係


などが、話の筋になっている。前半の、父親、母親、アレキサンダーの葛藤のあたりは、それなりに演出できていると思う。特に、フィリップ2世が、暗殺される前後で、眉毛ひとつ動かさず、傲然と女王席で冷たい視線をなげかけるアンジェリーナ・ジョリーは様になっている。バル・キリマーのフィリップもよい。

しかし、物語の後半になると、フィリップ2世は死んでいなくなり、アレキサンダーは、東方遠征にでて2度とマセドニアに帰還することはなかったので、オリンピアスとのやりとりは、手紙をかわしてだけとなる。中盤のハイライトは、ガーガメラの野戦の部分で、ここで相当時間を使っている。しかし、野戦ということもあり、見せるのが難しく、あまり見応えはなかった。キングダム・オブ・ヘブンのエルサレム攻囲戦にくらべるとだいぶ、落ちるような。

キングダム・オブ・ヘブンに比べて落ちるのは、スペキュタクラーな戦闘シーン、後半にしまりがなくなる脚本以外に、音楽がバンゲリスであるのもあるかもしれない。バンゲリスというと、どーしても、シンセサイザー多用なんだが、この手の映画には、あってないところがあると思う。

 この映画は、マリー・レーノルトのFire from Heaven及び Persian Boyが下敷きとなっているらしいのだが、個人的には、アンジェリーナ・ジョリーのオリンピアスで、同じマリー・レナルトのFuneral Games(アレキサンダーの死後の内乱を描いたもの)を映画化してもらいたいと思う。実は、オリンピアスは大変な人で、アレキサンダーの遺児(彼女の孫)に帝国をつがせるべく劇的な人生をおくるのだが、ジョリーが演じるときっといいものができると思われるのだが。。。。


結論

 後半が締まりがなくなってしまった。もっとも、歴史上のアレキサンダーも、後半はだめで、差し掛けのところで急死しているので、映画としてもそうなるしかなかったのかもしれないが。。この映画は、商業的に失敗作の烙印を張られているのだが、例によってDVDには、ディレクターズ・カット(167分)とファイナル・カット(214分)が出ている。このレビューは、175分の劇場公開版のDVDを元にしている。




人気ブログランキングへ続きを読む

A Mighty Heart(USA/2007)

監督:マイケル・ウィンターボトム220px-Mighty_heartmp
脚本:ジョン・オルロフ
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、イルファン・カーン、ウィル・パットン、アーチー・パンジャビ
配給:パラマウント・バンテージ
評点(5点満点):4star


ストーリー
 2002年1月23日のカラチ、パキスタン。ウォールストリート・ジャーナル特派員のダニエル・パール(ダン・ファターマン)は、イスラム原理主義者とつながりのあるというシェイク・アリ・ジラーニをインタビュー取材する為に出かけたが、その夜帰らず、行方不明となった。妻のマリアンヌ・パール(アンジェリーナ・ジョリー)はフランス人のフリーランスのジャーナリストで、カラチで、ダニエルとともに暮らしていた。彼女は、当時、妊娠四ヶ月であった。やがて、イスラム原理主義者の誘拐犯から、犯行声明がだされ、グアンタナモ基地に収容されている囚人の待遇改善を要求し、その要求がいれられなければ、CIAのスパイであるダニエル・パールを処刑する、と告げた。この映画は、ダニエル・パールが誘拐されてから死にいたるまでの、マリアンヌの周囲とパキスタン警察の捜査を描き、最後に、マリアンヌが、ダニエルの息子、アダムをパリで産み(ダニアルの死後三ヶ月後)、マリアンヌと4才前後のアダムが手をつないで夕暮れのパリの街を歩いている現在のシーンで終わっている。基本的に、マリアンヌの同名の回想録をもとにした作品。

コメント
 この元々の事件は、結構知られたものであるが知らない人は、Daniel Pearlで、wikipediaなどをどうぞ。マリアンヌ・パールは、フランス人なんだが、宗教は仏教(日蓮宗)だそうで、劇中にもそれらしいところがある。アンジェリーナ・ジョリーは、イメチェンして、うまく演じている。聞くところによると、この映画は、彼女が出たくてでたそうである。当然、話の筋からして、大ヒットになるようなものではないので、ギャラも相当低いところで引き受けているのだろう。最近の彼女の普通のレートは、主演だと$10mはくだらないが、この映画では、それの1割も出せるかどうかだろう。ただ、いろいろタイプの違う役に挑戦しているところが、役者としての成長に寄与しているところは、大であると思う。ミラ・ジョバノビッチあたりは、もーちょっと、アンジェリーナ・ジョリーにみならって、レジデント・イーブルなんか、さっさと降りれば、いいと思うが。

 素敵なエンディング・テーマの曲は、"In A Manner of Speaking" by Nouvelle Vague featuring Camille

結論
 Must watchというほどではないが、事実をベースにしたいい作品だと思う。アンジェリーナ・ジョリーのちがった魅力を引き出している。

人気ブログランキングへ

The Interpreter(UK+USA/2005)

監督:シドニー・ポラック220px-Interpreterthe
脚本:チャールズ・ランドルフ
出演:ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、キャスリン・キーナー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
評点(5点満点):3star


ストーリー(の前フリ)
 シルビア・ブルーム(ニコール・キッドマン)は、US生まれのUS市民だが、幼いころから、両親とともに、アフリカのマトボという国で育ち、2重国籍である。マトボは、長い内戦のあと、ズワニ博士が政権を掌握したが、それは、新たな長期独裁政治と内戦の始まりだった。シルビアが、12歳のときに、両親は、政府軍の仕掛けた地雷にかかり死んでしまう。やがって、彼女は、ニューヨークの国連で、通訳として働き始める。彼女は、マトボで育ったので、その国のKuという言語ができるのだった。
 ある日、彼女は、Kuで話される、ズワニ大統領の暗殺の企てらしい会話を聞いてしまう。ちょうどそのころ安全保障理事会では、マトボでの虐殺について、ハーグの国際刑事法廷(ICC)へ、ズワニ大統領を告発すべきか、議論がなされていた。ズワニ大統領は、その不当性を訴えるために、2週間後に、国連総会で演説する予定になっていた。
 シルビアからの国連事務局への通報をうけて、USシークレットサービスのトビン・ケラー(ショーン・ペン)とドット・ウッズ(キャスリン・キーナー)が、調査のためにやってくる。彼らは、シルビアの保護ではなくて、ズワニ大統領の 保護のためにやってきたのだった。。。。。


コメント
 この映画は、ジンバブエのロバート・ムガベ大統領をモチーフにしていると言われている。また、NYCの実際の国連本部が、撮影に使われた初めての映画となった。(それまでは、歴代の事務総長が許可しなかった。)
 筋としては、最後までは、いいのだが、最後が物足りない。ズワニ大統領は、ICCに送致されました。というアナウンスのあと、シルビアとトビン・ケラーの最後のシーンがあるんだが。。。
 この映画も、例によって、別のエンディングがあるんだが、エンディングを複数作ったら、いいってもんではない。別のエンディングの方は、さらに論理性が欠けると思う。

 複雑な過去をもつ、シルビアとトビン。それに、国連を舞台とした暗殺計画と、中身はつまっているんだが、いまひとつ、話の展開に、丁寧さ、緻密さに欠けると思う。

結論
 舞台設定はいいのだが、脚本に問題あり。ニコール・キッドマンとショーン・ペンのエンディングが、観客をうならせるようなものではない。


人気ブログランキングへ

28 Days Later(UK/2002)

監督:ダニー・ボイル220px-28_days_later
脚本:アレックス・ガーランド
出演:キリアン・マーフィー、ナオミ・ハリス、ミーガン・バーンズ、クリストファー・エクレストン、ブレンダン・グリーソン
配給:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
評点(5点満点):
1half_star


ストーリー
 ジム(キリアン・マーフィー)は、気がつくと、ロンドンのある病院のベッドの上だった。ところが、病院はおろか、ロンドンの街自体が、死に絶えていた。生きている人が、どこにもいない。ジムは、街をさまよっていると、病原菌に感染して凶暴化した人に襲われそうになる。そこで、まともな、セリーナ(ナオミ・ハリス)とマークに助けられる。マークは、感染者に襲われ傷をおい、セリーナに殺される。セリーナとジムは、ロンドンのなかで、フランク(ブレンダン・グリーソン)とハナ(ミーガン・バーンズ)の親子をみつけ、4人で、生き残った軍の部隊が放送をしているマンチェスターへ向かう。。。。。

コメント
 なんだか、既視感のあるシナリオ。ホラー映画としては、Drag Me to Hellの方がよっぽどよい。ゾンビ映画としても、まだ、Resident Evilあたりの方がましなような。なんでこれが、Rottentomatoesで89%なんだろう。

結論
 主演のキリアン・マーフィーは、いいんだが、やはり、脚本がものたらない。おまけで、違うエンディングが3つほど、あるようだが。エンディングを複数作れば、いいってもんじゃないだろう。

人気ブログランキングへ

The Coffin Dancer/Jeffery Deaver 1998

出版社: Hodder & Stoughtoncoffin_dancer
ISBN 0-340-71250-3
390ページ
評点(5点満点)
4half_star


舞台設定
 武器商人のPhilip Hansenは、起訴されていたが、その裁判における証人3人を消してしまう為に、プロの暗殺者、The Coffin Dancerを雇うことにした。その男は、棺桶の前で踊るダンサーの刺青があることだけが知られているので、そう呼ばれているのだった。The Coffin Dancerのターゲットは、Hudson Airというチャーター専門の航空会社の社長(The Wife)、副社長(The Husband)、パイロット(The Friend)だった。
 まず、The Husbandの操縦するフライトが、シカゴ上空で爆破され、この一件が、Lincoln Rhymeのところに持ち込まれる。NYPDとFBIのリクエストは、残る2人の証人を、45時間後の大陪審での証言台にたたせることと、The Coffin Dancerを捕まえることだった。

コメント
 普通のサスペンスものの多くは、手がかりをたどりながら、犯人のあとを追っていくというパターンが多いが。この小説では、犯人を追うLincoln Rhymeと、標的を追うThe Coffin Dancerが、45時間という中で、虚虚実実の攻防をおこなう。物語は、Lincoln側の話と、Coffin Dancerの独白の交互が織りなすように進んでいく。さらに、ジェット機の取扱いもそれなりに手が込んでいて、それも味付けに色を添えている。サスペンスなので、筋はかかないが、やはり、後半は一気に読ませる。2重のドんでんがえしの結末。実は、途中から、読者はNYPDと共に、Jeffery Deaverにはめられるのだが。

結論
   前作、The Bone Collectorと同じか、やや上回るレベル。ジェット機上での爆破計画をめぐってのやりとりが、緊迫感をあげている。


登場人物
Lincoln Rhyme: かつてのNYPDのフォレンジックの専門家。事故により、肢体麻痺になってしまう。今は、シビリアンだが、NYPDのコンサルタントとして、犯罪捜査をおこなっている。
Amelia Sachs: NYPDのCS(Crime Scene)捜査官。レッドヘッドの美人。Lincolnの勧めで、NYPDのパトロールから、PA(Public Affair)ではなく、CSに転ずる。
Lon Sellitto: NYPD殺人課のベテラン刑事。
Jerry Banks: NYPD殺人課の若手刑事。
Percey Clay(The Wife): Hudson Airの創始者で社長。海軍の戦闘機乗りあがり。みずから、会社のチャーター機を飛ばす。The Coffin Dancerの標的。会社の飛行機を爆破されて、経営破綻に瀕している会社を立て直そうと奮闘する。
Ed Carney(The Husband): Hudson Airの創始者で副社長。同じく海軍の戦闘機乗りあがり。Perceyとは夫婦。The Coffin Dancerの爆弾で、シカゴ上空で爆殺される。
Brit Hale(The Friend): Hudson Airのパイロット。The Coffin Dancerの標的。
Ron Talbot: Hudson Airの創始者の一人で、重役。
Fred Dellray: FBI エージェント。カメレオンと異名をとるアンダーカバーの捜査官。
Philip Hansen: 非合法取引も厭わない武器商人。
The Coffin Dancer: その正体がさっぱりわからない暗殺者。10年昔に、Lincolnの部下2名が、Dancerのしかけた爆弾で殉職している。

(2010/11/28 読了)

人気ブログランキングへ

Cyanogenmod 6.0 + HTC Magic 結論

このblogにたどりつく人は、Cyanogenmodで検索してくる人が多いので、追加情報を。
 ひとことでいうと、HTC Magic/Google ION( Qualcomm MSM7201 528MHz/RAM 192MB)では、かったるくて、快適ではない。そもそも、Android 1.6でも、ストックの状態では、そこそこキビキビしていたが、アプリケーションを入れ込むと遅いが、Cyanongenmod 6では、機能も増えてる代わりに、キビキビさの改善はみられない。まぁ、iPhone4や、iPod touchの最新版使っている人にさわらすと、よーそんなの使ってるね!、と言われてもしょうがないレベルだと思う。

 これが、Nexus One(Qualcomm Snapdragon 1GHz/RAM 512MB)くらいだと、こういうことはない。だから、キビキビした動きを、この組み合わせに期待するのは、間違いだと思う。

 Cyanogenmodは、今、6.1が、Release Candidate状態なので、おそらく、1月以内に、リリースになると思うが、リリースになれば、これを試し、その結果を書くことにしたい。


続きを読む
QRコード
QRコード
記事検索
月別アーカイブ
  • ライブドアブログ